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【思考停止】正解主義に陥った子どものお話

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記事の要約

✓日本の学校教育に潜む落とし穴

正解かどうかが重視される

✓正解主義は思考停止を招く

 

あなたは正解主義という言葉を
ご存知でしょうか?

正解主義は以下のような
意味をさします。

  1. 正しさを求め、その正しさに
    従っていない自分を責めること
  2. 正解でないと発言しない
    (自信がないと発言しない)
    スタンスのこと

日本では多くの人が幼い頃から
この正解主義に陥ります。

この記事では主に②の
「正解でないと発言しないスタンスのこと」
の意味をデータをもとに解説していきます。


正解主義とは

 

悩む子供

日本の学校教育では常に
学習・規則等と照らし合わせ、
自分の言動が「正解」かどうかが
重視されます。

学習において、
「正解」することはとても重要です。

しかし常に
正解か・不正解かの
二択でのみ判別していると、
自分の行動が正解かどうかに
過剰に捉われるようになります。

正解主義に陥った子どもには
ある2つの傾向が見られるそうです。

  1. 正解がわからないとき
    ⇒手を止めて正解を待つ
  2. 正解がわかったとき
    ⇒正解したので手を止める

この2つに共通するのは
思考停止状態になっていること。

つまり正解がわからなければ
正解が与えられるのを待ち続け(思考停止)、
正解がわかったらそれ以上は
求めずに手を止める(思考停止)
というのです。

平成26年度に内閣府が発表した
「子ども・若者白書」にも、
正解がわからないときには
誰かが正解を与えてくれるのを待つ傾向
にあると示されています。

リスクを回避する傾向にある

 

逃げる

平成26年度の
「子ども・若者白書」には
その他にも興味深い調査があります。

「うまくいくかわからないことにも
意欲的に取り組む」という問いに対して、
そう思う・どちらかといえばそう思うと
答えた子ども・若者は52.2%と
調査された7か国の中で最低の結果でした。

子ども・若者白書
引用:平成26年版 子ども・若者白書

ちなみに2019年の同じ調査でも
51.9%と大きな変化はありませんでした。

また、日本の特徴として
無回答率が高いことも指摘されています。

正解主義に捉われると
不正解=避けるべきこととして
リスクを回避する行動
選ぶようになるといいます。

まさに
正解でないと発言しないスタンス
といえるでしょう。

大人にも同じことがいえる

 

手放す

今回提示したデータは
子どもや若者を対象にしたものですが、
現代の大人にも同じことが
いえるのではないでしょうか。

社会を生きる大人にとって
社会に正解なんてない
ことはよくわかっているはずです。

しかし教育の影響で大人も無意識に
「あるはずのない正解」を求め続け、
思考停止になってはいないでしょうか?

まとめ

 

子ども
✓日本の教育では正解かどうかが重視される

✓正解主義に陥った子どもは思考停止状態になる

✓挑戦よりもリスクを回避する傾向にある

高度経済成長期など、
豊かな時期には正解主義も
大きな効力を発揮します。

しかしそうではない現代。

過去に正解だったものを
いつまでも手本にしても
上手くいかないのは当然だと思います。

なにが正解になるかわからない現代。
別の言い方をすれば
新たな正解が生まれやすい現代。

考え方や価値観も
時代に合わせてアップデート
していきたいものですね。

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