バロック美術その②!イタリアでの盛期バロック美術を解説!【西洋美術史⑱】

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この記事では
☑美術史を学べる!

☑イタリア盛期バロックがわかる!

☑イリュージョンです!

 

どうも、MOTOです!

美術史では1620~1670年頃を盛期バロック美術と呼んでいます。

この時代のイタリアでは対抗宗教革命も一段落し、再びカトリック教の権威や栄光を表現する美術が目立ち始めます!

まずは代表的な作品を画像で確認しましょう!

神の知の勝利 聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光 神の知恵の寓意

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その他のバロック解説記事はコチラ!

 

美術史年表
〇マニエリスム(16世紀半ば~)
⇒ジュリオ・ロマーノ、アルチンボルド、ジャンボローニャ…
〇バロック(16世紀末~18世紀初頭)
⇒カラバッジョ、カラッチ一族、ベルニーニ…



イタリアでの盛期バロック美術

 

サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂前広場

1630年以降の盛期バロック美術には2つの大きな流れがあります!

それは、

☑ダイナミックで流動感あふれる様式へと向かう流れ

☑古典主義へと向かう流れ

の2つです。

それぞれに代表作があるので、確認していきましょう!

コルトーナ「神の知の勝利」

 

神の知の勝利
「神の知の勝利」(1633‐1639?)

まずはピエトロ・ダ・コルトーナ(1596~1669年)の「神の知の勝利」です。

ローマのバルベリーニ宮殿の天井画として描かれました。

従来のクワドラトゥーラの技術を更に発展させ、壮大なイリュージョニズムを駆使しています!

イリュージョニズム
立体感や奥行きの錯覚を与える、だまし絵の技術を指します

アンドレア・ボッツォ「聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光」

 

聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光
「聖イグナティウス・デ・ロヨラの栄光」(1691‐94年)

こちらはアンドレア・ボッツォ(1642~1709年)が手掛けた聖堂の天井画。

こちらもイリュージョニズムが展開されています。

ダイナミックで流動感あふれる様式の作品ですね!

アンドレア・サッキ「神知の寓意」

 

神の知恵の寓意
「神の知恵の寓意」(1629‐31年)

こちらはアンドレア・サッキ(1599~1661年)の作品。

古典主義的な様式へと向かう流れの代表作です。
先程までのイリュージョニズムは抑えられているのが分かりますね。

こちらもコルトーナの作品があるバルベリーニ宮殿にあります。

ベルニーニ「聖女テレサの法悦」

 

聖女テレサの法悦
「聖女テレサの法悦」(1647‐1652年)

最後にバロック彫刻に多大な影響を与えたベルニーニ(1598~1680年)の作品です。

若い頃から彫刻の才能を発揮していたベルニーニは、ギリシャ・ヘレニズム時代の彫刻に興味を示していました。

その関心は大理石に数多く刻まれたドレイパリーや皮膚の表現に見られますね。

また、建築にも長けていたベルニーニはこの彫刻がある礼拝堂の設計も行い、見事な彫刻と建築の融合、神秘的な空間を演出しました。

聖女テレサの法悦

このように盛期バロックでは絵画や彫刻、建築とが融合した総合芸術が栄えた時代でもありました。

まとめ

 

神の知の勝利
☑1630年以降の盛期バロックでは大きな2つの芸術的流れがあった

☑1つはダイナミックで流動感あふれる様式へと向かう流れ
⇒コルトーナやベルニーニなど

☑もう1つは古典主義へと向かう流れ
⇒アンドレア・サッキやプッサンなど

次回はバロック美術③(スペインでのバロック美術)を解説します!

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