「どうあるべきか」
そして「どうありたいのか」
絵画を読み解きながら、
ぜひ考えてみて下さい。
この記事ではジービー出版の
『古典絵画の読み解き方』を紹介し、レビューしたいと思います。
本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。
古典絵画の読み解き方

出版社
G.B.
発売日
2019/4/30
本の長さ
191ページ
本書では26の絵画を取り上げて
変わることのない人間の性質や感情などに
想いを馳せることをテーマにしています。
1作品ごとに画家の情報や時代背景を
簡潔に述べ、作品の裏側を紹介する内容です。
作品リストは以下の通りです↓
- 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
(ポール・ゴーギャン) - ラス・メニーナス
(ディエゴ・ベラスケス) - いかさま師
(ジョルジュ・ド・ラ・トゥール) - マリー・アントワネットと子供たち
(ルブラン) - 贅沢にご用心
(ヤン・ステーン) - 大使たち
(ハンス・ホルバイン) - オフィーリア
(ジャン・エヴァレット・ミレイ) - エリザベート皇后
(ヴィンターハルタ―) - 蛸と海女
(葛飾北斎) - みかけハこハゐがとんだいゝ人だ
(歌川国芳) - 平清盛 怪異を見る図
(歌川広重) - 愛の寓意
(ブロンツィーノ) - 死者と仮面たち
(ジェームズ・アンソール) - ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作
(フランシス・ベーコン) - カラスのいる麦畑
(フィンセント・ファン・ゴッホ) - モナ・リザ
(レオナルド・ダ・ヴィンチ) - 最後の審判
(フラ・アンジェリコ) - 我が子を食らうサトゥルヌス
(フランシスコ・デ・ゴヤ) - イカロスの墜落のある風景
(ピーテル・ブリューゲル) - 死と乙女
(ハンス・バルドゥング) - ヴィーナスの誕生
(ボッティチェリ) - 叫び
(エドヴァルド・ムンク) - 死の島
(アルノルト・ベックリン) - 眼=気球
(オディロン・ルドン) - 皇女ソフィア
(イリヤ・レーピン) - 巨人
(アセンシオ・フリア)
題名だけではよくわからない作品も
あるかと思いますが、
わりと有名な作品が多いので
「あっ、これ見たことある」となる
作品の裏側が知れて楽しいですよ。
この本のポイント

この本では1作品につき
4~6ページで簡潔に歴史や画家の秘密を
学ぶことができます。
浅く広いイメージです。
想いを馳せることがテーマなので、
詳し過ぎない情報量が心地よいです。
26の作品を5つのテーマにわけて
解説しています。
5つのテーマは以下の通り↓
- 今をどう生きるか
- 肥大する自我と折り合いを
- 「普通」を疑う
- 罪と罰
- 不安を乗り越えていく
どれも意味深で、
興味をそそられる内容ですよね。
抑えられない自己承認欲求、
知らず知らずとらわれがちな固定観念、
欲望とモラルを天秤にかける葛藤、
そして言いしれない不安―――
時代を超えて共通する
さまざまな煩悶
オススメしたい人

今回の本を特にオススメしたい人は
以下のような方です。
- 作品の裏側を簡潔に知りたい人
- 今をどう生きるか考えたい人
今をどう生きるかを合言葉に
絵画を通して想いを馳せるという
面白いテーマの本です。
作品の裏側を簡潔に知れるので、
絵画鑑賞の入門書としても使えます。
反対に、
1作品を詳細に知りたい人などは
他の本がよいと思われます。
まとめ

✓絵画を通して人間の性質や感情などに想いを馳せることをテーマにした本
✓26の作品の裏側を簡潔に知れる
✓浅く広く学べるので入門書としても使える
気になった方は
ぜひ手に取ってみて下さい。
本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。
✓26の絵画作品の裏側を知れる
✓変わることのない人間の感情
✓入門書としても使える