あなたは絵を描くことが
好きでしょうか?
それとも苦手でしょうか。
好きでも苦手でもないけど
絵は描かないでしょうか。
絵を描くことに対する
想いは人それぞれですが、
どちらかというと
絵は描かなくなったという人の方が
多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
なぜ絵を描くことから離れるのかを
テーマに理由などを考えていきます。
なぜ絵を描くことから離れるのか
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/crayon-4766037_1280-1-300x200.jpg)
今回のテーマに関する結論を
先に言ってしまうと、
大人になるから
です。
そして大人になるというのを
もう少し具体的に言うと、
社会に適合する、
人の目を気にするようになる、
ということです。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/pedestrians-g8a7ec1944_640-1-300x198.jpg)
おそらく大多数のおとなが
社会の一員として生きています。
社会の一員になるということは
他人や組織のことを考えて
行動するということです。
そして他人を意識することと
絵を描かなくなることには
密接な関係があると考えています。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/Taro_Okamoto-1-211x300.jpg)
日本を代表する芸術家、
岡本太郎は自身の書籍
「自分の中に孤独を抱け」
の中でこのように述べています。
小学校1~2年生ごろまでは、
みんな奔放な絵を描く。下手くそだろうが
かまわず描いている。そこにはおもしろさやハツラツとした
自由闊達な気力がある。ところが3年生ぐらいになると、
だんだんと絵が写実的になってくる。自分の外の世界を
意識するようになるからだ。まわりの眼を気にするようになるし、
うまく描こうとするようになる。すると途端に絵がつまらなくなる。
しかもそれだけでは終わらない。絵自体がつまらないと同時に
こどもたちの方でも絵を描くことが
つまらなくなる。引用:自分の中に孤独を抱け 87p
![パブロ・ピカソ](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/07/411px-Pablo_picasso_1-1-257x300.jpg)
キュビスムで有名な画家、
ピカソにもこのような言葉があります。
すべての子どもはアーティストである。
問題なのは、どうすれば大人になったときにも
アーティストのままでいられるかだ。
この他にも、
名のある数々の芸術家が
同じ旨の言葉を残しています。
他人の評価を気にして大人になれる
![芸術家](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/painting-1380016_640-1-300x169.jpg)
絵を描くということは本来、
楽しいことで自分の内側から
湧き出る本当の欲求でもあります。
端的にいうと
絵を描くこと=自分のやりたいこと
です。
しかし年齢を重ね、
学校や職場という社会を通して
私たちが学ぶことは
自分と他人を比較し、
他人の評価を気にすること。
他人の評価に沿った生き方をすること。
だったりします。
その学びを忠実に守ると
絵が上手い人はいいのですが
絵が下手な人からすれば、
他人と比較され
相対的に苦手なことと見なされる。
苦手なことでは他人の評価は得られない
絵を描くこと=もう自分には必要のないこと
そして、
他人の評価が得られることを頑張ろう…
といった流れを体験し、
晴れて大人になっていくのです。
誤解のないよう補足しておきますが、
自分のやりたいことをやって
他人の評価が得れるのは
素晴らしいことです。
ここで危惧しているのは、
自分のやりたいことではなく
他人の評価のみ気にするということです。
そんな大人をあえて最大限に
軽蔑した言葉を用いて表現すると、
自分の本当の願望などは
押し殺して生きていける奴隷
でしょうか。
自分のやりたいこと
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/05/book-g1decb08a0_640-1-300x225.jpg)
大人が絵を描かなくなる理由を
通して私が本当に伝えたいことは、
なんのために生きているのかを
振り返ってみよう
ということです。
大人も絵を描きましょうと
言いたいのではありません。
大多数の人が絵を描かなくなる理由には
自分のやりたいことをどこまで
出来ているのかという自己啓発的な
意味が込められていると考えています。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/131116_Tower_of_the_Sun_Expo_Commemoration_Park_Suita_Osaka_pref_Japan01s3-1-300x200.jpg)
岡本太郎という芸術家は
徹底的に社会を嫌いました。
社会に盾突き、
嫌われ者になって初めて純粋な
自己実現が可能になると考えました。
マジョリティの中に安定を求め、
右へ倣えをする人生になんの
面白味があるのかと考えた芸術家です。
私を含め、おそらくほとんどの人間が
岡本太郎のようには生きていけませんし
彼のようになる必要もありません。
しかし彼のような
人生の本質を唱えた人物から
学ぶべきことは多いと考えています。
どこまで社会を迎合するのか
![考える](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/05/think-g03a8ce83e_1280-1-300x200.jpg)
きっとこの記事を読んで下さっている
あなたも既に社会の一員のはずです。
あなたが社会の中にいながら
「自分のやりたいこと」を考えずに
幸せに生きているなら
何も問題はありません。
しかしどこか生き辛さを感じるなら
社会をどこまで迎合し、
どこからは自分だけのテリトリーなのか。
考えてみても良いかもしれません。
VUCAと呼ばれるこの時代に
大多数の人と一緒だから安心、
幸せということはありえません。
大人が絵を描かなくなる理由。
あなたはどのように感じますでしょうか。
まとめ
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/traffic-light-g463497241_640-1-300x200.jpg)
✓大人になるということは他人を意識すること
✓他人と比較し、必要ないと思って絵を描かなくなる
✓どこまで社会を迎合するのか。振り返ってもよいかも
芸術家の多くが人の、人生の本質を
考えていたりします。
アートが多くの人にとって難解で、
意味不明なのも実はその
「本質を捉えられているのか」
に起因しているのかもしれませんね。
✓大人になるから
✓他人の評価で生きていくから
✓社会をどこまで迎合するか