私たちが知っている有名な絵画の
ほとんどは美術館に所蔵されています。
美術館に所蔵されている作品は
滅多に市場に出てくることはないので、
それらの正確な価値はわかりません。
一方で市場に出てきた作品の多くは
オークションによって値段が決定します。
そこでこの記事では、
高額な絵画をランキング方式で発表します。
目次
世界で最も高い絵ランキング
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/06/mona-lisa-690203_640-1-300x200.jpg)
世界で最も有名な絵画である
モナ・リザは2020年の査定によると
最低でも約8億6000万ドルになると
推定されています。
日本円にして約1155億円です。
ですのでモナ・リザが
最も価値の高い絵画になります。
しかしモナ・リザはルーブル美術館に
所蔵されているもので、
実際に市場で売買されてはいません。
ここからは実際に値段がついて、
売買されたものをランキングしていきます。
(為替レートの変動などで若干の順位変動有)
第5位 Number 17A 約200億
![Number 17A](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/image-1-300x230.jpg)
「Number 17A」は1948年に
アメリカのジャクソン・ポロックによって
制作された作品です。
ポロックはアメリカで抽象表現主義と
呼ばれるムーブメントを牽引した人物で、
アクション・ペインティングという
独自のスタイルを展開しました。
![ジャクソン・ポロック](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/1434491237-1-300x115.jpg)
この作品は2015年に
ヘッドファンドマネージャーの
ケネス・グリフィン氏が約200億円で
購入しています。
- 価格
→約200億円 - 作品名
→Number 17A - 制作者
→ジャクソン・ポロック - 制作年
→1948年 - 売買日
→2015年9月 - 購入者
→ケネス・グリフィン
第4位 いつ結婚するの? 約300億
![when are you getting married](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/image-2-1-226x300.jpg)
「いつ結婚するの」は1892年に
フランスの画家ゴーギャンによって
制作されました。
文明を嫌って南太平洋のタヒチに
移り住んだゴーギャンは
素朴で原始的な生活をテーマにした
作品を数多く残しています。
![Gauguin](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/06/PaulGauguinblackwhite-1-251x300.jpg)
この作品は2014年に
カタールの王女が約300億円で
購入しています。
- 価格
→約300億円 - 作品名
→いつ結婚するの - 制作者
→ポール・ゴーギャン - 制作年
→1892年 - 売買日
→2014年9月 - 購入者
→カタールの王女
第3位 カード遊びをする人々 約300億
![people playing cards](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/640px-Les_Joueurs_de_cartes_par_Paul_Cezanne_collection_Al-Thani_Yorck-1-300x212.jpg)
「カード遊びをする人々」は1893年に
フランスのポール・セザンヌによって
制作されました。
近代絵画の父とも呼ばれるセザンヌの
晩年のシリーズ作品です。
![Paul Cezanne](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/06/220px-Paul_Cezanne-204x300.jpg)
この作品は2011年に
カタールの王族が約300億円で
購入しています。
また、カード遊びをする人々は
シリーズもので全5作品あり、
その内4点はメトロポリタン美術館、
オルセー美術館、コートールド・ギャラリー、
バーンズ・コレクションがそれぞれ
所蔵しています。
- 価格
→約300億円 - 作品名
→カード遊びをする人々 - 制作者
→ポール・セザンヌ - 制作年
→1892~1893年 - 売買日
→2011年4月 - 購入者
→カタールの王族
第2位 インターチェンジ 約305億
![interchange](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/1498130071-768x934-1-247x300.jpg)
「インターチェンジ」はアメリカの画家
ウィリアム・デ・クーニングによって
1955年に制作されました。
クーリングもポロック同様、
アクション・ペインティングによる
作品を制作した人物です。
![willem de kooning](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/623px-Willem_de_Kooning_in_his_studio-1-300x231.jpg)
この作品も2015年にアメリカの
ケネス・グリフィン氏によって
購入されています。
価格は約305億円です。
- 価格
→約305億円 - 作品名
→インターチェンジ - 制作者
→ウィレム・デ・クーニング - 制作年
→1955年 - 売買日
→2015年9月 - 購入者
→ケネス・グリフィン
第1位 サルヴァトール・ムンディ 約508億
![Salvator Mundi](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/326px-Leonardo_da_Vinci_Salvator_Mundi_c.1500_oil_on_walnut_45.4_×_65.6_cm-1.jpg)
「サルヴァトール・ムンディ」は
レオナルド・ダ・ヴィンチが1500年頃に
制作されたものといわれています。
イエス・キリストの肖像が描かれたもので
男性版モナリザと呼ばれることもあります。
![leonardo da vinci](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/10/308px-Leonardo_da_Vinci_-_presumed_self-portrait_-_WGA12798-1-193x300.jpg)
当初はダ・ヴィンチの作品ではなく、
弟子の作品だと多くの専門家たちに
よって鑑定されていました。
ところが2005年に最新のテクノロジーを
利用してようやく真作であることが判明。
修復を経て、2011年に
ロンドンのナショナル・ギャラリーで
初めて展示され話題となりました。
この作品は2017年に
サウジアラビアの皇太子により
約508億円で購入されています。
この作品は市場に出たものの中で
最も高い価格をつけた作品であると共に、
ダヴィンチの作品で唯一の
個人所蔵の作品となりました。
- 価格
→約508億円 - 作品名
→サルバトール・ムンディ - 制作者
→レオナルド・ダ・ヴィンチ - 制作年
→1500年 - 売買日
→2017年11月 - 購入者
→サウジアラビアの皇太子
まとめ
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/bitcoin-g4ada92234_640-1-300x210.jpg)
✓最も価値の高い作品はモナ・リザ
✓市場に出た中で最も高いのは
「サルバトール・ムンディ」
✓サルバトール・ムンディは
ダヴィンチ作品唯一の個人所蔵
世界で最も高い絵ランキングは
いかがでしたでしょうか?
浮世離れした話ではありますが、
アートにはそれだけ大きな力を
持っている証明にも感じますね。
→2005年に真作だと判明
→ダヴィンチ作品唯一の個人所蔵