私は過去の美術家に
影響を受けたのではない。
私は過去の美術家に影響するのだ!
この記事ではトムズボックス出版の
『近代美術史テキスト』を紹介し、レビューしたいと思います。
近代美術史テキスト

出版社
トムズボックス
発売日
1989/10/15
本の長さ
42ページ
著者の中ザワヒデキさんは
新潟県出身の美術家で、
自ら生んだ「本格絵画」という
ジャンルの作品を発表している方です。
本書は1989年に発行されて以来、
現在ではすでに25刷ともなる
ベストセラーです。
A6判のポケットサイズの本で、
テキストから図版まで
全て中ザワさんの手書きになっています。
印象に残ったこと

本書の大見出しは以下のとおりです。
- 印象派
- 野獣主義と立体主義
- ピカソ「ゲルニカ」と
マチス「ナスタチウムの花とダンス」 - 戦前期20世紀美術
- 「ダダ」とはお馬ドウドウの意味
- 戦後アメリカ美術の誕生
- ジョーンズとジョーンズ以後
- フォンタナ「空間概念」
- イブ・クラインと三木富雄の時代
- 現在美術(その1)
- 現在美術(その2)
- ネオ・ジオの真意
- シミュレーション100%
:ジェフ・クーンの「芸術?」 - ヘタうま‐パルコ‐反イラスト‐
- スージィ甘金とイラストの心
近代美術史テキストという題ですが、
教科書的な内容ではありません。
近代以降の動向や概念を
解説してくれますが、
取り扱うテーマが複雑なので
1度読めばスッキリという
感じの本ではないです。
むしろ美術史を深く学んでから
何度か読み返したい内容に感じました。
ポケットサイズの本で、
読み返しがしやすいのも◎
- 近代美術以降の動向がわかる
→取り扱うテーマは複雑
→解説はわかりやすい
→何度も読み返したい内容
オススメしたい人

本書を特にオススメしたいのは
以下の方です。
- 近代以降の美術が好きな人
- この本に興味がある人
中ザワさんはある講義の中で
「この本も作品」と言いました。
内容も面白かったので、
近代以降の美術に興味がある方なら
オススメしたい1冊です。
レビュー

中ザワヒデキさんの『近代美術テキスト』
片手サイズのライトさとは裏腹に情報量盛りだくさんで、こだわりが沢山詰まっており、わかりやすく解説されているので、美術に最近ハマった方にもオススメです!さっくりと近代美術史を理解するにはうってつけです#バチカチバ #BATICAchiba pic.twitter.com/LPF9FnG3pL
— BATICA (@BATICA_CHIBA) May 4, 2021
隅々にいたるまで手書き(描き)!
に惹かれて京都市美術館にて衝動買い。
中ザワヒデキ著(というか作品でもあるのでしょうね)
近代美術史テキスト pic.twitter.com/h21QqNZtQx— kissaLynow (@KissaLynow) November 25, 2022
中ザワヒデキの手書き本『近代美術史テキスト』を読みはじめたけど面白い/ナチスの将校がピカソをアトリエに訪ね、『ゲルニカ』を発見して言いました。「これは、お前のしわざだな!」。すぐさまピカソは答えました。「いや、お前達のしわざだ!」 pic.twitter.com/LfGkz0kHrO
— 古澤誠一郎 (@furuseiro) July 15, 2016
まとめ

✓現在すでに25刷ともなるベストセラー
✓テキストから図版まで
全て中ザワさんの手書き
✓近代以降の美術に興味が
ある方ならオススメしたい1冊
オススメ度(5段階)
→☆☆☆☆☆
個人的なオススメ度は5です。
理由として、
テーマは複雑だけど
何度も読みたいと思ったからです。
気になった方は
ぜひ手に取ってみて下さい。
*現在、楽天やAmazonでは
取り扱いしてないみたいです
→近代美術以降の動向がわかる
→1989年初版のベストセラー
→☆☆☆☆☆