この記事では今を生きる
アーティストの方に着目し、
インタビューさせて頂いた
内容を記していきます。
作品に込められた意図などを
解説するのではなく、
アーティストの方の生い立ちや
考え方を紹介していくものです。
記念すべく第1回目は
アーティストのくらげさんです。
気になった方は是非応援、
SNSのフォローをお願い致します。
記事内の画像は全て掲載許可を頂いています
目次
くらげとは?
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/FJtD0wGakAMiyck-1-300x300.jpg)
- アーティスト名:くらげ
- 年齢:非公表
- 出身:八王子
- 主に制作しているもの:球体関節人形
インタビューに至るまで
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F6uAezHbYAE41kg-1-225x300.jpg)
もとはSNS上で知り合い、
交流させて頂いていたくらげさん。
ある日渋谷で開催された
「妄想都市伝説展Ⅳ」に
くらげさんの作品が展示されることになり、
そこで実際に挨拶をさせて頂きました。
その際のInstagram↓
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インタビューも快く承諾して頂き、
今回の記事を執筆させて頂きました。
くらげさんの作品
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F3Qn52MXUAA-yxX-1-300x300.jpg)
球体関節人形とよばれる
ジャンルの立体作品を
主に手掛けているくらげさん。
過去には絵などの
平面作品も作っていましたが、
今は専ら立体作品なのだそうです。
(理由は後述します)
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F5vfN-CaUAA-iO_-1-169x300.jpg)
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F5wBE2zWYAAlbBE-1-225x300.jpg)
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F50P3aTbgAAMV0T-1-300x225.jpg)
作品と一緒に映るくらげさん↑
インタビューの時も写真のような
素敵な笑顔で話して下さいました。
くらげさんの生い立ち
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/wallpapers-743766_640-1-300x188.jpg)
「幼い子供が健康的に育つ家庭ではなかった」
生い立ちの話の冒頭、
くらげさんはそのように話しました。
幼い頃に両親が離婚。
母元に引き取られましたが
不安定だった母に虐待を受け、
くらげさん自身も精神疾患に。
そのことが原因で学校へも行けず、
家にも休める環境がなく、
自殺を試みては失敗するを繰り返しました。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/watercolor-5062356_640-1-300x210.jpg)
15歳の時、母に連れられ
くらげさんはある病院に入ります。
そこで作業療法の一環として、
絵を描き始めます。
このことがくらげさんと芸術が
出会うキッカケとなりました。
そしてある時、
練り消しゴムで猫を作っていた
というくらげさん。
その姿をスタッフが見ていたのでしょう。
あくる日アトリエにくると、
そこには粘土が用意されていました。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/F4X6TcabwAE8Lg6-1-169x300.jpg)
それが立体作品制作の
キッカケとなりました。
また、平面と立体を作る上での
感覚の違いをくらげさんはこう話します。
絵は「ここはこう、ここはこうだ」
みたいな理屈があって制作してしまう。
描くもの、描き方にも
全部意味を持たせてしまう。でも立体作品は理屈じゃなくて
感覚で制作ができるんです。
制作を盛り上げたエピソード
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/man-1577160_640-1-300x200.jpg)
母親からよく「死」という
言葉を浴びせられたくらげさんにとって、
死は自由でもあったといいます。
「死ねばいいやと思っていた」
はっきりとそう話してくれました。
そんな時期に病院の展覧会で、
立体作品をコマ撮りした
アニメーション作品を展示したくらげさん。
その作品を見た中年の男性に
こう感想を述べられました。
よくここまで生きてこられましたね
このことはかなりの衝撃でした。
くらげさんは作品に一切の
希死念慮のようなものを
含ませていなかったからです。
これが芸術の力なのだと。
そしてこのことが制作意欲にも
繋がったと教えてくれました。
アーティスト名の由来
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/jellyfish-1078961_640-1-1-300x200.jpg)
20歳前後の頃、
イーゼルを立てて自画像を
描いていたくらげさん。
無心で描いていると、
絵にはくらげが描かれていました。
これがアーティスト名の由来です。
ちなみに生き物としてくらげが
好きなわけではないそうです。
くらげさんの言葉
個人的に印象に残っている
SNSでの発信をご紹介します。
「胎児」「産まれる前だね」「性別どっちだろうね」って人形見てくれた人が言ってて嬉しかった良かった( ‘֊’ )
— くらげ (@kurageanzenpin) September 13, 2023
「芸術とは治ってはいけない病気なのただ!」と何十年も言い続けてる先輩がいるけど、私の芸術は多分違うなあと思ってる。芸術ってなんだろう。
私が人形を作り続ける理由なんか全然わからない。
わからないけど、多分これからもわからないけど、きっとずっと続けるんだと思う。— くらげ (@kurageanzenpin) September 28, 2023
多数に適応出来ない人や苦労人と呼ばれる人々を、芸術の世界では美化し過ぎてる様に思える。「実は作者にはこんな悲しい過去があって…」みたいなのつけると、なんかなんでも完結しちゃう気がするんだよね。うん。
いや別になんでもないんだけどね。— くらげ (@kurageanzenpin) September 28, 2023
「自由へ」
アクリル たしか20号この絵描いた時と今とで、自由の意味が全然違う。
この時は死が最大の自由だったの。
今はちがう!
健康な体で、いっぱいお金稼いでやりたいことなんでもする!それが自由!
って思ってるᕕ( ᐛ )ᕗ pic.twitter.com/VforxzB1eB— くらげ (@kurageanzenpin) September 29, 2023
最後に
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/09/FJtD0wGakAMiyck-1-300x300.jpg)
インタビューに協力して下さった
くらげさんに厚く御礼申し上げます。
また、くらげさんはインタビュー終盤で
そんな生い立ち(背景)があるから
この作品が生まれたんだ。という解釈は理解出来るが気持ち良くない。
そういう背景が作品を引き立てる場合も
もちろんあると思うし、
言ってしまえば色々な作家がいるから、
くらげは自身の作品に対して
そういうの考えて入れてないですよ
と教えて下さいました。
ですので記事内で紹介した生い立ちが
作風と繋がるかどうかは別ですし、
それはそれ。これはこれ。
といった感覚で
ご理解頂けますと幸いです。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。