アーティスト「懐中」/赤の中で踠く/インタビュー記事⑤

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この記事では今を生きる
アーティストの方に着目し、
インタビューさせて頂いた
内容を記していきます。

作品に込められた意図などを
解説するのではなく、
アーティストの方の生い立ちや
考え方を紹介していくものです。

第5回目は
アーティストの懐中さんです。

気になった方は是非応援、
SNSのフォローをお願い致します。

記事内の画像は全て掲載許可を頂いています




懐中とは?

 

プロフィール
  • アーティスト名:懐中
  • 年齢(インタビュー時):22歳
  • 出身:福岡県
  • 主に制作しているもの:絵

 

インタビューに至るまで

 

懐中さんのSNSより

SNSを通じて知り合った懐中さんに
こちらからインタビューのお願いをすると
ふたつ返事で快諾して頂きました。

 

ちなみにインタビュー前には
天神で初の個展を終えたばかりでした。

懐中さんのInstagram↓

 

 

懐中さんの作品

 

懐中さんのSNSより

赤を基調とした独特の世界観が
特徴の懐中さんの作品。

作品の中には胎児を
テーマにしたものも多いです。

 

懐中さんのSNSより

以前、友人が出産して
生まれたての赤ちゃんを
見せてもらったという懐中さん。

そこでものすごい幸福感を
感じたのだといいます。

 

懐中さんのSNSより

このことをきっかけに
胎児をテーマにした作品を
制作し始めたそうです。

また、SNS上でみたある言葉が
とても印象に残っているといいます↓

人の繁殖に関わる依存形成ポイント、
表向きには性交渉やそれにまつわる
快楽ばかりクローズアップされがちだけど、
個人的には
「性交渉に関連する性的感覚、快楽」と
「育児によって赤ん坊と触れ合うことで
浴びる依存性の高い内因性物質」の
2段構えになってるんだと思ってるんだよね

この言葉は懐中さん自身が
なぜ胎児をテーマにし始めたのかを
理解することにも繋がったそうです。

懐中さんの生い立ち

 

「絵は好きだけど逃げてました」

子供の頃から絵が好きだった懐中さん。

しかし上手く描けているか
自信がなかったのもあり、
絵から逃げていた時期もあったといいます。

高校、大学は直接美術とは
関係のないところに進学しますが
やはり美術に携わりたいと考えた末、
学芸員資格を取ろうとした懐中さん。

 

しかしその過程で、

私は作品を伝えたいんじゃない
作品を作りたいんだ

と自らの気持ちに気付いたといいます。

現在大学4年生である懐中さんは
卒業すれば学芸員資格を取得します。

しかし作り手として芽生えたその心は
これからも伝え手ではなく、
作り手としての懐中を
後押ししていくことでしょう。

懐中さんにとっての赤とは?

 

懐中さんのSNSより

独特な赤が特徴的な懐中さんの作品。
赤という色は懐中さんにとって、

「暗い部屋で映像を見ている感じ」

「憧れ、優しさ、希望など…
明確にはわからない」

と教えて下さいました。

 

懐中さんのSNSより

また、胎児を描くのは幸せだけど
現実的には子供は嫌いともいう懐中さん。

そこには

「私は子供を産んでも、
母性が生まれるかわからない」

といった複雑な感情がありました。

最後に

 

インタビューに協力して下さった
懐中さんに厚く御礼申し上げます。

個人的には
胎児を描くのは好きだけど、
子供は嫌いという懐中さんの
心境にとても共感しました。

私たちの身の回りには
複雑な感情や矛盾が存在します。

  • 好きだけど嫌い
  • 大切だからこそ憎い
  • 死を感じるとき、最も生きている

etc…

懐中さんの胎児への想いや、
多用される複雑な赤色には
そんな二項対立的なものが
込められていると感じました。

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

 

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