2023年1月26日~4月9日まで
東京都美術館で開催中の
「エゴン・シーレ展」に
行ってきました。
そこでこの記事では
エゴン・シーレ展の概要や
押さえておきたいポイントを
解説していきます。
目次
エゴン・シーレ展の概要
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/グラフィックス1-1-213x300.png)
特別展
レオポルド美術館
エゴン・シーレ展
ウィーンが生んだ若き天才
場所
東京都美術館
期間
2023年1月26日~4月9日
休室日
月曜日
開室時間
9:30~17:30(入室は閉室30分前まで)
観覧料金は以下の通りです↓
- 一般 2200円
- 大学生・専門学校生 1300円
- 65歳以上 1500円
- 平日限定ペア割(枚数限定) 3600円
また、当展覧会は
日時指定予約制になっています。
詳しくはコチラ(公式サイト)
写真撮影について
第9章の「風景画」のみ
撮影可能です。
作品の一部はコチラ↓
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音声ガイドについて
本展の音声ガイドは
TVアニメ「ブルーロック」の
主人公の声優などを務めている
浦和希さんが担当しています。
料金は650円です。
SNSについて
【公式】エゴン・シーレ展
Twitterアカウント↓
エゴン・シーレについて
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/02/Egon-schiele-1-237x300.jpg)
エゴン・シーレは(1890~1918)は
オーストリアの画家です。
わずか28年という短い生涯ながらも
常識にとらわれない制作活動で
多くの作品を残しました。
また、グスタフ・クリムトとも
親交のあったシーレはクリムトから
影響を受けた作品も描いています。
押さえておきたいポイント
![自画像](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/597px-Egon_Schiele_079-1-300x241.jpg)
ここからはエゴン・シーレ展を
より楽しむためのポイントを
解説していきます。
- 時代背景
- シーレ個人の特徴
この2つの視点から
シーレを見ていきます。
アカデミックに反発したシーレ
![ウィーン美術アカデミー](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/640px-Akademie_der_bildenden_Kuenste_DSC_2400w-1-300x185.jpg)
まず、シーレは1度
美術アカデミーに入学しています。
アカデミーとは保守的かつ
古典的な美術を学ぶ場です。
![システィーナの聖母](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/525px-RAFAEL_-_Madonna_Sixtina_Gemaldegalerie_Alter_Meister_Dresden_1513-14._Oleo_sobre_lienzo_265_x_196_cm-1-219x300.jpg)
たとえばこんな感じの作品ですね。
シーレはそんなアカデミーが教える
古典的な美術に魅力を感じませんでした。
次第にアカデミーから距離をとった彼は
クリムトの弟子になったり、
独自の芸術グループを結成したりします。
![オフィーリア](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/06/640px-Sir_John_Everett_Millais_003-1-300x205.jpg)
ちなみにシーレが生まれる少し前、
19世紀半ばのイギリスでも
アカデミーに反発した3人の画家、
ラファエル前派が結成されたりしました。
ですのでヨーロッパ各地で
「古典的な美術なんてもう終わりだ!」
と唱える芸術家が増えてきた時代とも
いえますね。
象徴主義
![死の島](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/06/320px-Arnold_Bocklin_-_Die_Toteninsel_I_Basel_Kunstmuseum-300x214.jpg)
象徴主義とは
目にみえるものを描くのではなく、
「死」や「愛」など
目にみえない世界を描くことです。
同時期に台頭してきた印象派の画家たちとは
制作する上での主張が大きく異なります。
![叫び](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/06/377px-The_Scream-1-236x300.jpg)
「叫び」で有名なムンクも
象徴主義の画家です。
見たままを描くのではない。
自己の内面や感情を作品に
込めていきます。
シーレもそんな象徴主義に
分類される画家ですので、
是非押さえておきましょう。
(全ての作品が象徴主義的ではありません)
死や性をテーマにした
![死と乙女](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/Egon_Schiele_012-1-300x252.jpg)
シーレといえば死や性など、
タブー視されていたものをテーマにした
作品が多いことも特徴です。
一般的には避けられるテーマを
むしろ強調するような作品を制作しました。
![頭を下げてひざまずく女性](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/171799257-1-300x202.png)
特に性に関する作品は
かなりせめてるというか、
きわどい作品も多いです。
女性遍歴
![ヴァリの肖像](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/c41426d22323647aacef0e69b487f21f-1-300x243.jpg)
シーレは関係を持った女性をモデルにした
作品も多く手掛けています。
押さえておきたいのは
以下の3人の女性です↓
- ヴァリ
→同棲経験もある元彼女 - エーディト
→シーレの奥さん - アデーレ
→エーディトの姉。シーレの義姉。
最初に出会った女性がヴァリ。
その後エーディトとアデーレに
出会ってエーディトと結婚します。
![ストライプのドレスで座っているエーディト](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/477px-Egon_Schiele_-_Edith_with_Striped_Dress_Sitting-1-239x300.jpg)
結婚する際、ヴァリとの関係もキープ
しておきたかったシーレは2人に対して
「年に1回はそれぞれ2人とバカンスに
行くことを許してほしいな」などと
提案しますが当然却下。
ヴァリは2人の前から去ります。
![緑のストッキングで横たわる女](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/reclining-woman-with-green-stockings-adele-harms-1917Large-1-300x187.jpg)
そんなシーレは奥さんの姉である
アデーレとも親密な関係を持ちました。
「緑のストッキングで横たわる女」の
モデルを務めたのはアデーレです。
作品と共にわかるシーレの女性遍歴も
見所の1つかもしれません。
シーレ以外の画家
![シェーンブルン庭園風景](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/171799297-1-298x300.png)
本展ではシーレと関係のあった画家の
作品もきています。
先述した象徴主義(ウィーン分離派)
の作品も多いです。
![自画像](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/492px-Richard_Gerstl_-_Semi-Nude_Self-Portrait_-_Google_Art_Project-1-205x300.jpg)
まとめ
![自画像](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/03/597px-Egon_Schiele_079-1-300x241.jpg)
✓象徴主義のエゴン・シーレ
✓死や性をテーマにした作品
✓関係をもった女性をモデルにした
ご興味ある方は是非行ってみて下さい!
最後に概要をもう1度↓
特別展
レオポルド美術館
エゴン・シーレ展
ウィーンが生んだ若き天才
場所
東京都美術館
期間
2023年1月26日~4月9日
休室日
月曜日
開室時間
9:30~17:30(入室は閉室30分前まで)
展覧会にきていない作品もあります