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憧憬の地ブルターニュ展のガイドとポイントを解説【国立西洋美術館】

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2023年3月18日~6月11日まで
国立西洋美術館で開催中の
「憧憬の地 ブルターニュ展」
行ってきました。

そこでこの記事では
憧憬の地 ブルターニュ展の概要や
押さえておきたいポイントを
解説していきます。


憧憬の地 ブルターニュ展の概要

 

概要

特別展
憧憬の地 ブルターニュ
場所
国立西洋美術館
期間
2023年3月18日~6月11日
休室日
月曜日(GWの週は開館)
開館時間
9:30~17:30(毎週金・土は20:00まで)

 

観覧料金は以下の通りです↓

  • 一般 2100円
  • 大学生 1500円
  • 高校生 1100円
  • 中学生以下 無料

詳しくはコチラ(公式サイト)

作品リストはコチラ(PDF)

写真撮影について

 

第1章の初め(Ⅰ-1)のみ
全て撮影可能です。

それ以降はカメラマークがついている
作品のみ撮影可能となっています。

作品の一部はコチラ↓
(よければフォローお願いします!)

 

 

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音声ガイドについて

 

本展の音声ガイドは
女優の杏さんが担当しています。

料金は600円です。

SNSについて

 

【公式】ブルターニュ展
Twitterアカウント↓

 

Youtube↓

 

 

ブルターニュについて

 

ブルターニュはフランス北西部に
位置する地域圏です。

大西洋に面し、豊かな自然を有する土地で
独自の文化が形成されました。

19世紀以降に鉄道が発達すると、
観光としてこの地を訪れる人々が増え、
美術の領域でも新たな画題を求めて
多くの芸術家が訪れた地でもあります。

SOMPO美術館で同時期に開催している
「ブルターニュの光と風」
ブルターニュをテーマにした展覧会です。

また、鉄道が発達した頃(以降)の
南フランスをテーマにしたのが
DIC川村記念美術館で開催中の
「芸術家たちの南仏」です。

 

ブルターニュの光と風展を解説
(SOMPO美術館で6/11まで開催中)

芸術家たちの南仏を解説
(DIC川村記念美術館で6/18まで開催中)

押さえておきたいポイント

 

ゴーギャン「海辺に立つブルターニュの少女たち」

ここからは憧憬の地 ブルターニュ展を
より楽しむためのポイントを
解説していきます。

  1. ブルターニュ・イメージ
  2. ゴーギャンとポン=タヴァン派
  3. 日本出身画家たちのまなざし

この3つの視点から
今回の展覧会を見ていきます。

ブルターニュ・イメージ

 

ミュシャ 左:「岸壁のエリカの花」 右:「砂丘のあざみ」

本展は4つの章に分かれています。

  1. 見出されたブルターニュ
  2. 風土にはぐくまれる感性
  3. 土地に根を下ろす
  4. 日本出身画家たちのまなざし

 

ウィリアム・ターナー「ナント」

最初のテーマは見出されたブルターニュ。

ロマン主義の時代にまで遡り、
ブルターニュの土地の描かれ始めを
作品とともに巡ります。

↑のターナーの作品は本展で最も古い
1829年制作のもの。

以降、ミュシャなどもブルターニュを
テーマにした作品を描きました。

これらはブルターニュ・イメージとして、
宣伝効果がかなりあったでしょうね。

 

しかし一方で…

ブルターニュ・イメージは宣伝効果がある一方で、人々に「理想の地」のような過剰(?)な空想をさせるきらいがあったらしい

ゴーギャンとポン=タヴァン派

 

ゴーギャン「ブルターニュの農婦たち」

ブルターニュといえば
ゴーギャンやベルナールらが集って
総合主義を生んだことでも有名です。

そこで活動した芸術家たちは後に、
その地名からポン=タヴァン派
とも呼ばれるようになりました。

 

セリュジエ「ブルターニュのアンヌ女公への礼賛」

本展でもゴーギャン、ポン=タヴァン派の
作品が数多く展示されています。

ちなみにポン=タヴァンで生み出された
総合主義には以下の特徴があります。

  1. 対象を忠実(写実的)に描かない
  2. 画家の感情を反映させて制作する
  3. 純色を大胆に用いる
  4. 遠近法や陰影を使わない
  5. 明確な輪郭線かつ平坦な色面で描く

特に⑤の特徴は
クロワゾニスムとも言われます。

同時期に盛っていた印象派に
対抗するかのようなスタイルです。

 

ポン=タヴァン派/ナビ派とは?

日本出身画家たちのまなざし

 

黒田清輝 「ブレハの少女」

SOMPO美術館で行われている
展覧会との大きな違いの1つが、
日本出身画家の作品も
多く展示されていることです。

 

久米桂一郎 「林檎拾い」

黒田清輝や久米桂一郎、
山本鼎や藤田嗣治、岡鹿之助らの
作品がありました。

まとめ

 

まとめ

ロマン主義以降のブルターニュをテーマにした作品

ゴーギャンやポン=タヴァン派の作品も多数

日本出身画家の作品も多数展示

ご興味ある方は是非行ってみて下さい!

最後に概要をもう1度↓

概要

特別展
憧憬の地 ブルターニュ
場所
国立西洋美術館
期間
2023年3月18日~6月11日
休室日
月曜日(GWの週は開館)
開館時間
9:30~17:30(毎週金・土は20:00まで)