ブルターニュの光と風展のガイドとポイントを解説【SOMPO美術館】

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2023年3月25日~6月11日まで
SOMPO美術館で開催中の
「ブルターニュの光と風展」
行ってきました。

そこでこの記事では
ブルターニュの光と風展の概要や
押さえておきたいポイントを
解説していきます。




ブルターニュの光と風展の概要

 

引用:SOMPO美術館
概要

特別展
ブルターニュの光と風
場所
SOMPO美術館
期間
2023年3月25日~6月11日
休室日
月曜日
開館時間
10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)

 

観覧料金は以下の通りです↓

  • 一般 1600円(事前購入券1500円)
  • 大学生 1100円(事前購入券1000円)
  • 小中高校生 無料
  • 障害手帳をお持ちの方 無料

詳しくはコチラ(公式サイト)

作品リストはコチラ(PDF)

写真撮影について

 

展示作品は基本的に撮影可能です。
(撮影不可のものには印があります)

作品の一部はコチラ↓
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音声ガイドについて

 

本展の音声ガイドは
TBS系「情熱大陸」の
窪田等さんが担当しています。

料金は600円です。

SNSについて

 

【公式】SOMPO美術館
Instagram↓

 

 

Youtube↓

 

 

ブルターニュについて

 

ブルターニュはフランス北西部に
位置する地域圏です。

大西洋に面し、豊かな自然を有する土地で
独自の文化が形成されました。

19世紀以降、そんなブルターニュは
ある種の「内なる異世界」として
様々な芸術家たちを魅了しました。

ゴーギャンやベルナールが
ブルターニュのポン=タヴァンという
地に集まり、総合主義を生んだことでも
有名です。

 

総合主義

2次元性を強調した平坦な色面などを特徴とした芸術運動のこと。色彩を分割しようとする印象派への反発として現れた

押さえておきたいポイント

 

アルフレッド・ギュー「さらば」

ここからはブルターニュの光と風展を
より楽しむためのポイントを
解説していきます。

  1. 独自の歴史・風俗
  2. ブルターニュに魅せられた画家

この2つの視点から
この展覧会を見ていきます。

独自の歴史・風俗

 

本展は3つの章に分かれています。

  1. ブルターニュの⾵景
  2. ブルターニュに集う画家たち
  3. 新たな眼差し(多様な表現の探求)

 

テオフィル・デイロール「鯖漁」

最初の章はブルターニュの風景。

大西洋に面するブルターニュ地方は
一部を除いて未だに工業化が進んでおらず、
漁業と農業が経済活動の中心です。

序盤はそんなブルターニュ特有の
風景画や風俗画が中心です。

 

「コンカルノーの鰯加⼯場で働く娘たち」

ちなみに序盤は大型の作品が多いです。

その理由は当時のサロンで評価されるために
ダイナミックに描く必要があり、
絵が大きくなりがちだったとのこと。

 

「狩猟の帰途、またはブルターニュの密猟者」

こちらはブルターニュの密猟者の絵。
どこの場所にも悪い人はいるもんですね。

見つからないように隠れるポーズは
少し面白いですが。

 

「パンマールの聖母」

こちらは注目作品の1つである
「パンマールの聖母」

ビグダン地方の伝統衣装を纏う
聖母とイエスの肖像です。

 

こちらの作品は額にもポイントが。

木製の額縁に彫られた模様は
ブルターニュ地方の家具にみられる
伝統的なモティーフに通ずるものだそうです。

ブルターニュに魅せられた画家

 

ゴーギャン「ブルターニュの⼦供」

同時代のパリは近代化が進みましたが、
ブルターニュはそうでもなく、
伝統を重んじる保守的な生活が続きます。

そんなブルターニュに魅力を感じて
同地を訪れた画家にあのゴーギャンがいます。

 

ベルナール「ポール・ゴーギャンの肖像を背景とした自画像」  (展覧会には来ていません)

そしてポン=タヴァンという地で
エミール・ベルナールに出会い、
2人はしばらく交流を続けるのです。
(後に絶交)

ポン=タヴァン派/ナビ派とは?

 

ブルターニュに多くの画家が
訪れたキッカケに鉄道開通があります。

1862年にパリからカンペール行きの鉄道が
開通したことでブルターニュへの
観光客が増え始めました。

 

「ブルターニュの海」1900年

後半のテーマは
新たな眼差し(多様な表現の探求)。

ブルターニュで生まれたもの(総合主義など)
がパリの美術に影響を与えたと同時に、
パリの美術がブルターニュに影響を
与えることもありました。

そこで後半の展示では
点描画法(新印象主義)など
当時の新しい表現を使った作品が
展示されています。

 

「じゃがいもの収穫」1907年
「嵐から逃げる漁師たち」1903年頃
「ブルターニュの女性」1940年

SOMPO美術館収蔵品

 

「アリスカンの並⽊路、アルル」1888年

さて、新宿にあるSOMPO美術館といえば
ゴッホとゴーギャンの作品があることでも
有名です。

展示最終盤に、
超貴重な2作品も拝見できました。

まず↑の作品はゴーギャンが
ゴッホの住むアルルの家に向かう道を
描いたものです。

 

「ひまわり」1888~1889年

こちらはゴッホの有名なひまわり。

SOMPO美術館にあるのは
ひまわり全7作品中の5番目のもの。

通称耳切り事件の直前、
自身の描いたひまわりを
セルフコピーした作品です。

 

「ひまわり」たくさん描いた悲しい理由…

ゴッホ 耳切り事件の真相を追え!

まとめ

 

まとめ

ブルターニュの自然と風景、風俗や歴史がテーマ

ゴーギャンやポン=タヴァン派の作品も多数

SOMPO美術館にはゴッホがひまわりある

ご興味ある方は是非行ってみて下さい!

最後に概要をもう1度↓

概要

特別展
ブルターニュの光と風
場所
SOMPO美術館
期間
2023年3月25日~6月11日
休室日
月曜日
開館時間
10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)