このシリーズでは1つの作品に
隠された時代背景や解釈、
メッセージ性を読み解いていきます。
第4回目はダヴィンチの
「モナ・リザ」です。
絵画を通して得た知見が
あなたの心のビタミンになれば
幸いです。
モナ・リザを解説
![Mona Lisa](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/10/322px-Mona_Lisa_by_Leonardo_da_Vinci_from_C2RMF_retouched-1-201x300.jpg)
題名
モナ・リザ
制作者
レオナルド・ダ・ヴィンチ
制作年
1503~1519年
美術史では
盛期ルネサンス
寸法
77cm×53cm
種類
ポプラ板に油彩
所蔵
ルーヴル美術館
今作はダヴィンチによって描かれた、
世界で最も有名で、価値のある絵画です。
1510年頃、フランス国王に買い取られ
フォンティーヌブロー宮殿に飾られた後、
ルイ14世によってヴェルサイユ宮殿に
移されました。
フランス革命後はルーブル美術館の
所蔵になりますが、ナポレオンが台頭すると
彼の住む宮殿に再び飾られます。
ナポレオン没後は再度ルーブル美術館に
移され、第一次・第二次世界大戦の際には
戦火を逃れるためにフランス国内の
安全な場所に隠されます。
(この間の1911年にはルーブル美術館から
盗み出されて、2年後に発見されるという
騒動もありました)
1974年には日本にも貸し出され、
東京・上野の東京国立美術館に
展示されました。
モナ・リザの微笑み
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/06/mona-lisa-690203_640-1-300x200.jpg)
モナ・リザの微笑みは
「モナ・リザ・スマイル」と
呼ばれています。
モナ・リザ・スマイルには
昔から数多くの研究者たちが
様々な説を唱えており、
単純な微笑みだとする研究者もいれば、
ひねた笑いだとする者、
悲しみの微笑みだとする者もいます。
モナ・リザが研究者たちの興味を
引いて止まないのは、
どの説も当てはまっているような
微笑みだからでしょうか。
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2023/01/circle-g2861149b8_640-1-300x206.jpg)
2005年にモナ・リザの表情を
感情認識ソフトで解析すると、
以下のような数値が出ました。
- 83%の幸せ
- 9%の嫌悪
- 6%の恐れ
- 2%の怒り
幸せの中に若干量の
嫌悪、恐れ、怒りが含まれています。
これらの感情は一体
何に向けられたものなのでしょうか。
モナ・リザのモデルは誰?
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/hands-1868562_1280-1-300x200.jpg)
モナ・リザのモデルについては
諸説ありますが、
現在最も有力視されているのは
フィレンツェの絹商人の妻、
リザ・デル・ジョコンドです。
近年の科学的研究により
ダヴィンチは1度描き上げた作品に
何度も手入れをしたことがわかっており、
最初のモナ・リザは現在のものより
もっとわかりやすい笑顔をしていたそうです。
メッセージ性
![Mona Lisa](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/10/322px-Mona_Lisa_by_Leonardo_da_Vinci_from_C2RMF_retouched-1-201x300.jpg)
ここでもう一度
モナ・リザを見てみましょう。
世界で最も有名な絵画に
描かれた未だ謎の多い微笑み。
あなたにはモナ・リザが
どのように見えますか?
幸せの微笑み?
悲しみの表情?
怒りに満ちた微笑?
是非、あなたなりのメッセージを
受け取ってください。
まとめ
![leonardo_da_vinci](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2020/10/308px-Leonardo_da_Vinci_-_presumed_self-portrait_-_WGA12798-1-193x300.jpg)
✓世界で最も有名で、価値のある絵画
✓83%の幸せ、9%の嫌悪、6%の恐れ、2%の怒り
✓モデルはフィレンツェの絹商人の妻
最後に画家のダヴィンチについて。
超完璧主義なことでも有名な彼は
作品に一切の妥協を許しませんでした。
それが災いし、受けた仕事を
期間内に終わらせることも
ほとんどなかったようです。
アーティストとしては完璧。
しかし、仕事人としては…
画家自身にも、
モナ・リザ同様に色んな面が
隠されていたようです。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
→最も価値のある絵画でもある
→感情認識ソフトで解析すると…
→リザ・デル・ジョコンド