モナ・リザはなぜ怖い?/山田五郎オトナの教養講座①

サムネ

 

記事の要約

✓個性のない、普遍的な顔を描いた

✓超完璧主義者だったダヴィンチ

✓職業画家としては駄目だった?

 

この記事は
山田五郎さんのYoutubeチャンネルである
「山田五郎オトナの教養講座」より、
動画の内容を文字に起こして
解説していくものです。

第1回目のタイトルは
ダ・ヴィンチ「モナ・リザ」はなぜ怖い?

記念すべき第1回目に相応しく、
世界一有名な絵画をテーマにされていました。

作品のことだけでなく、
ダヴィンチの知られざる裏側についても
たくさん語られていましたので、
まだみてない方は
是非ご覧になって下さい。

 

 

文字の方が理解しやすい方は
ぜひ最後までお付き合いください。



モナ・リザはなぜ怖い?(2:21~)

 

絵画鑑賞

あなたはモナ・リザの顔が怖いと
思ったことはありませんか?

笑っているのか、それとも
怒っているのか…

掴みどころがないというか、
無表情というか。

山田さんはそんなモナ・リザの顔を
誰でもあるし、誰でもない顔。
個性がない、普遍的な顔

と表現されていました。

普遍的であるが故に
鑑賞者の心情が反映されて
色んな表情に見えたりするわけですね。

モナ・リザのモデルって?(3:00~)

 

モナ・リザ

モナ・リザは言うまでもなく
肖像画です。

そして画家が肖像画を描くということは、
誰かから注文を受けたということです。

誰の注文を受けたのか
謎だった時代もありましたが、
今ではイタリア・フィレンツェにいた
絹商人の妻「リザ・デル・ジョコンド」
が発注したとされています。

ですのでモナ・リザのモデルは
リザ・デル・ジョコンドです。

では、そのモデルが個性のない、
普遍的な顔をしていたのでしょうか?

モデルがいなくなった?(4:00~)

 

さて、ここから話は一度
ダヴィンチ本人に移ります。

ダヴィンチといえば
美術に詳しくない人も名前くらいは
知っていて、代表作といえば
モナ・リザくらいはでてきます。

では、他の代表作と聞かれれば?

多少詳しい人でも
最後の晩餐くらいしか出てこない
のではないでしょうか。

最後の晩餐
最後の晩餐

山田さんはその理由を
「ダヴィンチは一発屋だから」
と言っています。

ダヴィンチは現存する作品数が
ものすごく少ないことでも有名で、
67年の生涯で14~15点程度しか
作品を残していないといわれています。

同時代の画家、
ラファエロが37年で120点以上の
作品を残していることから、
ダヴィンチの作品数がいかに
少ないかがわかりますね。

ではなぜそんなに少ないのでしょうか?

ダヴィンチの困った性格?(7:03~)

 

ダヴィンチの作品数が少ない原因に
以下のものがあります。

  1. 注文通りに描かない
  2. 納期を守らない

ダヴィンチは当時から絵の才能を
認められてはいたものの、
超完璧主義者なのが原因で
受けた仕事を終わらせることが
できなかったようです。

その頑固っぷりは
裁判沙汰にもなったほど。

そんな困った性格のダヴィンチに
仕事の依頼がくることは少なく、
それが作品数に繋がっているようです。

ちなみにモナ・リザの仕事も
納期を守らず、依頼主は途中から
去ってしまいました。

モナ・リザを描き続けた(10:43~)

 

依頼主が去った後も
モナ・リザを持ち続けたダヴィンチは、
仕事を求め当時イタリアにとって
敵国だったフランスに入ります。

フランス国内でダヴィンチは
モナ・リザを、彼の考える
理想的・普遍的な人物像にすべく
何度も描き直しました。

ですのでモナ・リザは
最初はモデルがいたものの、
途中からはダヴィンチの考える
理想的・普遍的人物の顔になったわけです。

 

怖い理由①

納期を守らずモデルがいなくなったことで、誰でもない人物像になった

異常なほどの塗り重ね(12:33~)

 

モナ・リザ

モナ・リザの表情のもう1つの理由が
異常なまでに塗り重ねたことです。

薄い色を塗り重ねることで
グラデーションを作り、陰影のある
凹凸を作り出しました。

専門用語でスフマートといいますが、
この技法は西洋絵画特有のものです。

スフマート
何度も薄く塗り重ねられた境目のない煙のようなグラデーションのこと
また、スフマートはダヴィンチが
追求し続けた技法で、モナ・リザは
究極のスフマートであると
山田さんは語ります。

ダヴィンチだからできた技?(15:49~)

 

スフマートは一度塗料をぬり、
乾いたらまた塗るという工程を
何度も繰り返します。

1回1回乾くまでに時間が掛かるので、
モナ・リザのスフマートは
依頼主がいなくなり、納期を守らなくても
よくなったダヴィンチだからこそ
成し遂げられた技といえます。

(場所によってはミクロン単位の塗り重ねを
20回以上行っているそうです)

そんな究極のスフマートによって
できあがった境目のない顔が、
独特の表情を作り上げたんですね。

 

怖い理由②

究極のスフマートが謎の表情を実現

職業画家としてはダメ?(18:24~)

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ

そんな卓越した技術をもつ
ダヴィンチでしたが、
やはりその性格が原因で
非難されることもありました。

3大巨匠の1人、
ミケランジェロはダヴィンチのことを
「口だけで作品を作らない奴」
みたいなことを言っていたそうです。

たしかに仕事を完了できない
ダヴィンチは、職業画家としては
ダメだったかもしれませんね。

一方で妥協を決して
許さない姿勢を山田さんは、
「アーティストとしては完璧」
「やればできる子」と
ユーモラスに評価されていました。

まとめ

 

モナ・リザ
まとめ

✓モナ・リザは個性がない、普遍的な人物像を目指して描かれた

✓究極のスフマートが謎の表情を実現した

モナ・リザを生涯持ち続けた
ダヴィンチはフランス国内で死去します。

それが理由でイタリアの画家なのに
モナ・リザはフランスのルーブル美術館に
所蔵されています。

なんとも知られざる、面白い
ダヴィンチとモナ・リザの話が
盛りだくさんでした。

次回はゴッホのヒマワリについてです。

 

サムネ