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近代美術史テキストのレビュー

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どんな本?
  1. どんな内容の本?
    →近代美術以降の動向がわかる
    →この本が1つの作品
    →1989年初版のベストセラー
  2. 印象に残ったこと
    →前・後期のモダニズムは
    過去に対し未視感ジャメ・ヴュをもって
    対処するタイプのモダニズム
  3. オススメ度(5段階)
    →☆☆☆☆☆

 

私は過去の美術家に
影響を受けたのではない。
私は過去の美術家に影響するのだ!

この記事ではトムズボックス出版の
『近代美術史テキスト』を紹介し、レビューしたいと思います。




近代美術史テキスト

 

book cover
概要

出版社
トムズボックス
発売日
1989/10/15
本の長さ
42ページ

著者の中ザワヒデキさんは
新潟県出身の美術家で、
「本格絵画」と自ら名付けたジャンルの
作品や音楽作品の発表を行っている方です。

本書は1989年に発行されて以来、
現在ではすでに24刷(2022年9月)ともなる
ベストセラーです。

A6判150×105mmのポケットサイズの本で、
テキストから図版まで
全て中ザワさんの手書きになっています。

印象に残ったこと

 

本書の大見出しは以下のとおりです。

  1. 印象派
  2. 野獣主義と立体主義
  3. ピカソ「ゲルニカ」と
    マチス「ナスタチウムの花とダンス」
  4. 戦前期20世紀美術
  5. 「ダダ」とはお馬ドウドウの意味
  6. 戦後アメリカ美術の誕生
  7. ジョーンズとジョーンズ以後
  8. フォンタナ「空間概念」
  9. イブ・クラインと三木富雄の時代
  10. 現在美術(その1)
  11. 現在美術(その2)
  12. ネオ・ジオの真意
  13. シミュレーション100%
    :ジェフ・クーンの「芸術?」
  14. ヘタうま‐パルコ‐反イラスト‐
  15. スージィ甘金とイラストの心

 

近代美術史テキストという題名ですが、
教科書的な内容ではありません。

近代以降の動向や概念を
わかりやすく解説してくれますが、
取り扱うテーマが複雑なので
1度読めばスッキリという
感じの本ではないです。

むしろ美術史を深く学んでから
何度か読み返したい内容に感じました。

誤解のないようお伝えすると、
内容は非常に面白いです!

ポケットサイズの本で、
各章端的に書かれているので、
内容を振り返りやすいのも◎

 

印象に残ったこと
  1. 近代美術以降の動向がわかる
    →取り扱うテーマは複雑
    →解説は非常にわかりやすい
    →何度も読み返したい内容
  2. 印象に残った章
    →シミュレーション100%
    :ジェフ・クーンの「芸術?」

オススメしたい人

 

本書を特にオススメしたいのは
以下の方です。

  1. 近代以降の美術が好きな人
  2. この本に興味がある人

中ザワさんはある講義の中で
「この本も作品」と言いました。

その言葉通り、
全て手書きで書かれている本書は
これ以上ないほどのオリジナリティです。

内容も面白かったので、
近代以降の美術に興味がある方なら
オススメしたい1冊です。

レビュー

 

まとめ

 

book cover
まとめ

✓現在すでに24刷ともなるベストセラー

✓テキストから図版まで
全て中ザワさんの手書き

✓近代以降の美術に興味が
ある方なら
オススメしたい1冊

オススメ度(5段階)
→☆☆☆☆☆

個人的なオススメ度は5です。

理由として、
非常に読みやすく
何度も読み返したい内容だからです!

気になった方は
ぜひ手に取ってみて下さい。

*現在、楽天やAmazonでは
取り扱いしてないみたいです