西洋美術史を基礎から学ぶ、効果的な学習法とオススメ書籍を紹介

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記事の要約
  1. 西洋美術史は人間の思想史
  2. 美術史の学習
    →まずは全体的な流れを把握
  3. 達成感や目標が欲しいなら
    →美術検定へ挑戦

 

初心者でも西洋美術史の基本的な流れを
理解するだけで作品を楽しむ視点が広がり、
美術鑑賞をより深く楽しめるようになります。

この記事では効果的な学習方法や
オススメの書籍についても解説します。


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西洋美術史の重要性

 

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西洋美術史はただの美術の歴史ではなく、
人類の創造と芸術性の発展の軌跡を
理解する上でとても重要な学問です。

美術作品は当時の

  • 社会情勢
  • 宗教観
  • 価値観

を色濃く反映しており、
その背景を理解することで
作品の本当の魅力を見出せます。

また、現代の美術やデザインの
源流を辿ることで、
身の回りにある視覚文化への
理解を深めることにもなります。

学習のメリット

 

西洋美術史を学ぶメリットは
いくつかありますが、
一般的には以下のことが挙げられます。

  1. 作品の背景がわかり、鑑賞が深くなる
  2. 人類の思想・文化の変遷がわかる
  3. 美的感覚・観察力が鍛えられる
  4. 教養・コミュニケーション力につながる
  5. 多様性への理解が深まる
  6. 自分の感性を言語化できるようになる

美術史は人間の思想史でもあります。
社会の変化と密接に関わっている
美術を理解することは、
現代社会を見る目を
養うことにもなるでしょう。

効果的な学習方法

 

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西洋美術史を学習する時は、
まず全体的な流れを把握しましょう。

年代順に主要な様式と代表作品を覚え、
各時代の特徴的な表現技法や主題を
理解することから始めましょう。

 

加えて美術館などで
実際に作品を見ることも重要です。

見る経験を積むことで、
知識が生きたものになります。
また、1つの作品について
複数の解説を読み比べることで
多角的な視点から
理解を深めることができます。

美術検定への挑戦もあり

 

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引用:美術検定

もし美術史を学習するうえで、
達成感や目標が欲しいと感じるなら
美術検定に挑戦するのもよいでしょう。

美術検定は絵をみる力を養い、
魅力を伝えることの出来る人を
育成・応援する検定です。

1~4級まであり、1級は記述式問題で
その他はマークシート式です。

 

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オススメの書籍

 

book

西洋美術史を基礎から学ぶために
オススメできる書籍として、
ここでは以下の3冊を紹介します。

  • 鑑賞のための西洋美術史入門
  • 新西洋美術史
  • 美術の物語

 

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鑑賞のための西洋美術史入門

 

book cover
概要

出版社
視覚デザイン研究所
発売日
2006/7/1
本の長さ
222ページ

美術史の流れを追いながら、
作品をどう鑑賞するかに焦点を当てた1冊。
構図・色彩・モチーフの意味など、
見るポイントが整理されています。

作品を“読む”楽しみを知りたい人に◎

 

オススメポイント
  1. 「なぜこの絵はこの構図なのか?」
    という“見る力”を養える
  2. 美術館巡りの前後に読むと
    作品の理解が格段に深まる
  3. 絵の見方に焦点を当てた実践的内容

 

 

新西洋美術史

 

book cover
概要

出版社
西村書店
発売日
1999/10/1
本の長さ
473ページ

本書にはカラー図版が約600点、
モノクロが約500点収録されており、
文字だけでなく視覚・感覚からの
学びも深めることができます。

古代から現代までを6つの時代に分け、
欧米だけでなくアメリカも含めた
より広い、公平な視点から
西洋美術を学ぶことが可能です。

 

オススメポイント
  1. 西洋美術史を体系的に学べる
  2. しっかり学びたい初心者~中級者向け
  3. 「教科書として使いたい」
    という
    安心感もある

 

 

美術の物語

 

book
概要

出版社
河出書房新社
発売日
2019/7/10
本の長さ
688ページ

1949年に英語版(The Story of Art)として
刊行されて以来、
世界で読み継がれている美術史の定番入門書。

累計で800万部超という紹介もあるほど、
「世界で最も読まれている美術史入門書」
とされる1冊。

ポケット版もあります。

 

オススメポイント
  1. 流れを掴みやすい構成
  2. 豊富な図版とカラー仕様
  3. 美術を“知識”だけでなく
    “物語”として捉える視点

 

 

まとめ

 

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まとめ

✓全体的な流れを把握するのが重要

✓美術館などで実際に作品を見ることで
知識が生きたものになる

✓美術検定に挑戦するのも〇

是非楽しんで学習し、素敵な美術鑑賞を!