絵画・アートにはよくわからないけれど、
値段がすごく高いものがありますよね。
知らない方からすれば
「なんであんなものにそんなお金を…」
と感じることも少なくありません。
そこでこの記事では
絵画の価値・値段の考え方を
解説します。
絵画の価値・値段の考え方
![お金](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/money-2991837_640-1.jpg)
まず絵画やアートの値段、価値を
考える際に絶対に押さえておいて欲しい
ポイントがあります。
それは、
絵画の値段=価値の高さではない
ということ。
10万円と100万円の絵画があったとして、
100万円の絵画の方が価値が
高いわけではないということです。
機能的価値
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普段、私たちが無意識に
慣れ親しんでいるのは
機能的価値という考え方です。
機能的価値とは簡単に言うと、
製品やサービスの機能・性能に対する
価値のことをいいます。
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例えばここに
5万円のPCと10万円のPCが
あったとします。
この場合、PCの価値を決めているのは
機能の良し悪しですよね。
一般的には10万円のPCの方が
5万円のものより性能が良くて
機能も豊富です。
そしてその性能・機能に応じた
価値の高さが値段になって現れています。
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ところが絵画やアートの場合、
機能や性能で良し悪しを決める
ことは出来ません。
飾る、所有する以外に用途がないからです。
情緒的価値
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ではなんで絵画によって
値段が変わるのかというと、
買い手によって価値が変わるからです。
つまりある絵が100万円で
購入されたならば、
その絵が購入者にとっては
100万円の価値があったから
というだけの話です。
実はこのような価値の考え方も、
普段私たちが体験しているものです。
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例えばここに少年野球用のバットと
プロ仕様のバットがあります。
機能的価値でいえば
プロ仕様のバットの方が高いです。
ですが仮に、少年野球用のバットは
あのベーブルース選手が幼少期に
使ってたものと判明すればどうでしょうか?
野球ファンを中心にきっと
値段は跳ね上がりますよね?
しかし野球に全く興味のない人
からすればただのバットです。
「へー、すごいけど私は別に要らない」
となりますね。
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この感覚が絵画・アートにも
起きていると思ってください。
値段が桁違いなのと、アートという
機能的価値が全くないものだから
わからなくなっているだけで、
考え方は似ています。
ちなみにこのような価値の考え方を
感性価値、もしくは情緒的価値と
言ったりします。
顧客が商品・サービスに対して抱く感覚的・精神的な価値のこと
あなただけの価値
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ここまでが
絵画の値段=価値の高さではない
解説になります。
ですのでもし美術館などで
超高価な作品を目にして、
「これのどこがいいのかわからない…」
と思っても安心してください。
そして、
「だからアートってわからないんだよ」
と投げやりにならないで下さい。
理解できなくて大丈夫です。
アートの価値は人それぞれですから。
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最後に個人的な
アートの価値観の話をします。
(私が美術館などで考えることです)
もし、あなたに小さな子供がいて
子供があなたのために初めて頑張って
描いてくれた似顔絵があったとします。
当然その絵は全然上手くありません。
でも、なかなかに感動できますよね。
上手い下手とかじゃなくて、
あなたにとってはもの凄い価値が
あるものです。
一方、他人の子供が
その子の親のために頑張って描いた
似顔絵もあったとします。
この作品もその子の親には感動的ですが、
あなたにとってはそうでもありません。
ですのであなた目線では
特に高い価値を感じないものです。
しかしそんな作品も、
あなた以外の誰かを感動させた
ことには変わりありません。
私はこのようなものを、
興味はないけど尊重する作品
と捉えます。
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アートには専門家的には
価値の高いものとそうでないもの
があります。
社会的には価値が高い作品も
多くあります。
しかしそれと鑑賞者が抱く価値は
全くの別物です。
あなたにとってはどうなのか。
あなたにとってはどのくらいの
価値があるのか。
この感覚がアート鑑賞を
面白くしてくれます。
私の例を使えば…
- 好きだと感じた作品
→あなたにとっては価値の高い作品
→大事にしたいもの - あまり興味のない作品
→あなたにとっては価値が高くないもの
→誰かにとっては価値の高いもの
→興味はないけど尊重する
こんな感じになります。
絵画・アートの価値を考える
参考になれば嬉しいです。
まとめ
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2022/12/read-g353727fac_640-1-300x199.jpg)
✓絵画の値段=価値の高さではない
✓アートは機能的価値で
考えるものではない
✓高額な作品も買い手にとっては
その位の価値があったということ
✓あなたにとっての価値が大事
今回は絵画の値段を通して
機能的価値と情緒的価値を
解説しました。
ものの価値、感じ方を明確にすると
環境に対する解釈も変わります。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
→機能的価値と情緒的価値
→買い手にそれだけの価値があった