アートの価値ってわからないですよね。
子供の落書きのような絵でも
数千万、数億円することもあります。
そこでこの記事ではなぜアートは高いのか、
どうやって価値が決まるかを解説します。
この記事を読めば、
アートの価値観やアート市場を
理解することができるでしょう。
アートの価値・値段はどのように決まる?
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/question-2736480_1280-1-1024x599.jpg)
あなたは世界で1番高額で売買された
絵の値段を知っていますか?
こちらの作品です。
![salvator_mundi](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/326px-Leonardo_da_Vinci_Salvator_Mundi_c.1500_oil_on_walnut_45.4_×_65.6_cm-1-204x300.jpg)
↑は「サルバトール・ムンディ」という
タイトルのキリストの肖像画です。
この作品は2017年のオークションで
約4億5000万ドルで落札されました。
今作はあのレオナルド・ダ・ヴィンチが
描いたとされています。
サルバトール・ムンディの
次に高いのはクーニングの
インターチェンジです。
![interchange](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/1498130071-768x934-1-247x300.jpg)
こちらの作品は2015年に
約3億ドルで個人間取引されています。
一般人の感覚からはかけ離れすぎて
頭が少しクラクラしてきます。
でもなぜアートは
こんなにも高額なのでしょうか?
絵の価値を決める3要素
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/success-2081168_640.jpg)
一般的な絵の値段、美術品の値段は
以下の要素が絡んでいます。
- 希少性
- 歴史的価値
- 需要と供給
アートは実用性がないけれど、
これらの基準で考えると
高額価値の正体がみえてきます。
まずは希少性です。
先程の絵を例に考えます。
![salvator_mundi](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/326px-Leonardo_da_Vinci_Salvator_Mundi_c.1500_oil_on_walnut_45.4_×_65.6_cm-1-204x300.jpg)
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は
現存するものが少ないことで有名です。
そして当然ですが、
ダヴィンチは死去しているため
新たな作品も生まれません。
となるとその希少性は
とても高いということになります。
次に歴史的価値ですが
約500年前の作品であることから、
こちらもとても高いことになります。
最後に需要と供給ですが、
これが1番価値に影響します。
ただ今回のように希少性と歴史的価値が
あれば需要は勝手に上がります。
なぜなら、歴史的な1点を所有するという
ステータスの威力ははかりしれないからです。
その他、ビジネスライクな考え方をすると
(美術館などが)歴史的1品を所有すると
ブランディング、集客効果を期待できます。
(事業投資的な需要)
アートの価値を測るのに大切なことは
目にみえる部分の価値ではなく、
目にみえない部分をどう考えていくか
が重要です。
現代アートの場合は?
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/06/question-2736480_1280-1-300x176.jpg)
では現代アートの場合は
どのように値段が決まるのでしょうか?
この場合、意外かもしれませんが
作品のサイズによる計り売りです。
ただしアーティストのキャリアや実績で
号単位というものが変動し、
号単位によって同じ大きさの作品でも
値段が変わります。
そして号単位×号数で値段が決定されます。
このような感じです↓
号単位10万円の芸術家が
5号の絵を描いたら、
10万×5(号)=50万円
しかしこの時に高価な原材料、
例えば金やラピスラズリなどを
作品で使うとその材料費が
作品価格に上乗せになります。
逆にキャンバスではなく紙に絵を描いたり、
材料費が安い場合は作品価格も安く
なったりします。
アートの2つの市場
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/puzzle-2500328_640-1.jpg)
次にアート市場についてみていきます。
アートには大きく2つの市場があり、
それぞれを
- プライマリー・マーケット
- セカンダリー・マーケット
と呼びます。
まずプライマリー・マーケットですが
これは第1の市場という意味で、
アーティストがギャラリーと
提携して販売する場合と、
アーティスト自身がギャラリーを借りて
直接作品を売買する場合があります。
ギャラリーと提携して販売する場合、
先ほどの号単位によって値段を決めます。
(若手の号単位は1~3万くらいです)
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/hammer-g27f549e2a_640-1-300x225.jpg)
次にセカンダリー・マーケットですが
こちらは第2の市場という意味で、
1度売買されアーティストの手元から
離れた作品が再び市場に出ることです。
一般的にオークションなどは
セカンダリー・マーケットのことで、
値段が無限に吊り上がるのも
この市場になります。
アートのような1点物の場合、
アーティストの偉業や功績が加味され、
付加価値がついた状態で
セカンダリーマーケットへ出品されると、
富裕層を中心に需要が高まり
物凄い価値がつくといった流れです。
まとめ
![](https://arttayousei.online/wp-content/uploads/2021/07/money-2991837_640-1.jpg)
✓アートの価値は希少性、歴史的価値、
需要と供給が関係する
✓現代アートは号単位×号数によって
値段が決まる
✓アート市場にはプライマリーと
セカンダリーの2つがある
今回はアートの価値の話でした。
実用性で価値を測るものではないので、
普段の感覚からすると少しわかりにくい
かもしれません。
しかし理解できれば、ものや価値の
違う側面がみえてきたりしますよ。
→希少性、歴史的価値、需要と供給
→号単位×号数
→プライマリーとセカンダリー