この記事は
精神科医の益田裕介Drの動画より、
内容を文字にして解説していくものです。
今回のタイトルは
【完璧主義に関する雑感】
まだ動画をみてない方は
是非ご覧になって下さい。
この動画は保険医療機関による
動画コンテンツとなっています
文字の方が理解しやすい方は
ぜひ最後までお付き合いください。
完璧主義に関する雑感

今回のテーマは完璧主義についてです。
益田Dr.が完璧主義をどのように
考えているのかが雑感として語られています。
完璧主義とは、
- こうじゃないといけない
- こういう風にしなければいけない
と考えてしまう、
ある種の認知の歪みを
持っている状態を指します。
その背景には母親や家族の
「〜しなければいけない」という思考が
トレースされていることが多いです。
そのような家族の思考に対し、
- そのまま刷り込まれるパターン
- 家族は要領よくできるが、
当人はできなくて潰れてしまうパターン
などがあるそうです。
本能としての悔しさ

益田Dr.は完璧主義の根源には
悔しさがあると話します。
加えて人間や動物である限り、
本能の部分に悔しさがあると思われるので、
悔しさを無くすというのは無理だそうです。

猿を使った実験では、
まずAとBの猿にいつも同じ餌を与え、
ある時からAという猿にだけ
餌+バナナを与えるようにしました。
するとBの猿は怒り、嫉妬し、
餌を食べなくなったのだそう。
それほど動物にとって、
悔しさというのは基礎の部分に
組み込まれていると考えられています。
切り替えの下手さ

完璧主義の人は
切り替えが下手なのも特徴です。
悔しさと切り替えの下手さが
相互に高めあっている状態が
完璧主義の本質という気もしていると
Dr.は話します。
加えて完璧主義の人に
「長所を見ればいいじゃないか」という
助言はだいたい上手くいかないと言います。
結局完璧主義の人は
勝ち負けにこだわっており、
負けていると思っている状態なのです。
完璧主義の治療法は

そんな完璧状態の人の治療は、
負けていることを納得して
理解していくことだそうです。
勝っていると思う部分もあれば
負けていると思う部分もあり、
その負けているという不完全さを
受け入れていくことが治療となります。
完璧主義の治療は
完璧でないことを受け入れること
当たり前といえば当たり前
そのように話されていました。
世界は現在進行形で作られている

山田晶先生が書いた
「アウグスティヌス講話」という本が
好きだという益田Dr.。
その本の中に
「世界は完璧に造られたはずなのに
どうして悪人がいるのか」という
キリスト教的な聖書の矛盾に対する
面白い解説があるそうです。
神様は世界を完璧に造ったが、
今なお造り続けている
つまり神は世界を創造した後も
現在進行形で完璧を目指して
造り続けているというロジックです。
それに対し益田Dr.は
次のように述べています。
僕らも同じで、
完璧にできたと思った次の瞬間に
その前提が崩れて次のものを目指したりする。だから完璧主義は不可能で、
それは世界そのものが
現在進行形で造られているからです。
なぜ世界は進行形なのか

それは技術の進化があるから
とDr.は説明します。
技術の進化があるから産業構造が変わる。
産業構造が変われば社会や生活が変わる。
生活が変われば価値観が変わる。
技術が進化すれば新しい病気が見つかる。
産業や家族の形が変われば、
そこについていけなかった人が病気になる。
価値観が変われば治療法も変わっていく。
だからこそ、
やはり完璧なんてものは不可能なんですね。
まとめ

✓人間や動物である限り、
本能の部分に悔しさがある
✓完璧主義の治療は
完璧でないことを受け入れること
✓技術は進化するから価値観も変わる。
だから完璧なんてものは存在しない
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→だから完璧はありえない