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ヒトはなぜ絵を描くのかのレビュー

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どんな本?
  1. どんな内容の本?
    →なぜ絵を描くのかがわかる
    →人とサルの比較実験
    →芸術を科学的にみた内容
  2. 印象に残ったこと
    →ないものを想像する力
  3. オススメ度(5段階)
    →☆☆☆☆☆

 

キーワードは「想像」と「創造」

この記事では岩波書店から出版されている
『ヒトはなぜ絵を描くのか』を紹介し、レビューしたいと思います。


本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。



ヒトはなぜ絵を描くのか

 

book cover
概要

出版社
岩波書店
発売日
2014/2/5
著者
齊藤亜矢
本の長さ
128ページ

著者の齋藤亜矢さんは
中部学院大学准教授などを経て、
現在は京都芸術大学の教授をされています。

芸術する心がなぜ生まれたのか、
進化や発達の視点からアプローチを
続けている方です。

本書には人とサルの比較実験を通して
人の創造意欲の源泉はなにかや、
人にしかない能力はなにか
といった
考察が書かれています。

芸術に科学のメスを入れたもので
とても興味深い内容です。

始まりは旧石器時代

 

人は旧石器時代から
絵を描いていました。

長い人類の歴史で
文字をもたない文化は珍しく
ありませんが、絵や彫刻などの
芸術をもたない文化はありません。

それほど人と芸術、芸術と文化の間には
密接な関係があります。

 

本書では人の子供と
チンパンジーに協力してもらい、
両者にさまざまな絵を描く課題
行ってもらいます。

両者が描いた絵を比較すると
さまざまなことがわかってきた…
という内容です。

 

人はなぜ絵を描くのか

印象に残ったこと

 

本書の大見出しは以下のとおりです。

  1. 描く心の起源を探る旅の出発点
  2. ヒトの子どもとチンパンジー
  3. 「ない」ものをイメージする力
  4. なぜ描くのか
  5. 想像する芸術

 

前半で比較実験の内容を、
後半はその考察が書かれています。

中でも実験結果から
人にしかない能力が判明し、
その能力に纏わる因果関係の部分が
とても興味深かったです。

科学的な内容ですが、
わかりやすく書かれているので
理解しやすいと思います。

 

印象に残ったこと
  1. ないものを想像する力
    →人にしかない能力
    →利点と欠点がある
  2. 印象に残った章
    →なぜ描くのか

オススメしたい人

 

本書を特にオススメしたいのは
以下の方です。

  1. テーマに興味を持った方
  2. 根本的な問いを考えるのが好きな方
  3. 芸術を科学的に捉えた
    内容が好きな方

タイトルに興味を持った方は
是非読んで欲しい1冊です。

ちなみに本書の内容は科学的ですが、
「人が絵を描く理由はこうだ」という
確固たる答えが明記されている
わけでは
ありません。

ですが示唆に富んでいる
内容であるのは間違いありません。

レビュー

 

まとめ

 

book cover
まとめ

人とチンパンジーとの比較実験

人はなぜ絵を描くのか考察する

根本的な問いで、示唆に富んだ内容

オススメ度(5段階)
→☆☆☆☆☆

個人的なオススメ度は5です。

理由として、
実験の内容がわかりやすく
結果と考察が示唆に富んでいて、
とても面白かったからです!

気になった方は
ぜひ手に取ってみて下さい。

本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。