医療従事者への対話型鑑賞(2025.3.17)

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この記事では2025.3.17に行った
医療従事者への対話型鑑賞の
振り返りを行います。

今回は

  • 看護師 5名
  • 作業療法士 1名

を対象に、
職場にて業務の一環勉強会として
対話型鑑賞を行いました。


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医療従事者への対話型鑑賞

 

勉強会は以下の流れで行いました。

  1. スライドでの説明
    (医療におけるアートの必要性)
  2. ウォーミングアップを2つ
  3. 1作品で対話型鑑賞実施
  4. アンケート

*計1時間

今回は業務の一環での実施です。

対象は対話型鑑賞が初めてなのに加え、
そもそもアートに興味があるかわからない
といった方々でした。

ですのでまず、
対話型鑑賞とはなにかに加えて
なぜ医療にアートが必要なのか
という説明を行う必要がありました。

むしろ対話型鑑賞の説明は最低限で、
医療とアートの部分に厚みを持たせた
スライド構成です。

スライドの作成には
内科医でミルキクの代表である
森永康平先生にもご協力頂きました。

スライドは↓
*Sampleのため一部内容を削除/変更

訪問看護でのアート教育

 

スライド12枚目

今回は医療におけるアートだけでなく
訪問看護におけるアートの説明も
行いました。

医学モデルと生活モデルの例から、
医学モデルよりも可視化できない能力が
求められるが、従来の教育方法では
それらを学ぶ術がなかったという点を
お伝えしました。

可視化できない能力
  • 観察力
  • 共感力
  • コミュニケーション能力
  • レジリエンス
  • 曖昧なものへの耐性 etc…

今回使用した作品

 

The_Blind_Girl

今回の勉強会で使用したのは
↑の作品です。

看護師さんたちは
初めての対話型鑑賞でしたが、
色んな意見を話してくれました。

ざっくりと今回の作品で
色んな解釈が出た点をあげると、

  • 中央の2人の関係性
  • 2人はどこから来た?
    (背景の街から来たのか/行くのか)
  • 雨に晒されたのか
  • テーマがどうなのか
    (Positive or Negative)

セッションの途中から、
「中央の女性は盲目である」
という情報もあえて開示することで
知識の有無での見え方の違いも
体験してもらいました。

盲目だとすれば、2人が手を握っている意味合いが大きく変わりました

などの意見も頂き、
細かな部分での印象の違いなども
感じてもらえたようでした。

終了後の感想

 

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Aさん
訪問した方の言動のみではなく、屋内の状況などにも想像を働かすことがよりできそう。自分的な見方だけではなく、他の方のシェアを聞く事でそのような見方、捉え方があったのか~など、とても良い刺激になり、視野も広がりそうです
Bさん
真逆な意見が聞けて、見方を養う。決めつけないことって大事だなと思いました。カードゲームのディクシットをやりたくなった。楽しかったです
Cさん
事前情報があるか何かで見る視点が全くかわってくると思った。先入観だけで判断してしまう傾向にあるため、広い視野でみれるようにしていきたいと感じた
Dさん
自分がみえているものでも他の人からみえるもの、それぞれ違うなと思った。医療も一緒で他人からみたら違う意見、またそこに情報が加わることで新しい見え方があるなと感じた
Eさん
自分とは異なる意見を聞いて、そういう見方もあるのかーと自分だけで見ているものごとの狭さを感じた。他者の話を聞きながらそれを取り入れて、広がっていく感じがよかった

アンケート結果

 

Q.今回の内容のものを継続していきたいか

  1. 積極的に行いたい
    (業務を勉強会のために調整したい)
  2. やや積極的に行いたい
    (少し業務を調整して可能なら)
  3. 機会があればやりたい
    (調整が必要なくとも可能なら)
  4. あまりやりたくない

A.結果

①が4名、②が2名

Q.今回の内容のものをZOOMで行う場合、
 参加したいですか?(業務時間外)

  1. YES
  2. NO

A.結果

①が5名、②が1名

ということで、
今後も継続していくかもしれません。

最後に

 

ざっくりとではありますが、
勉強会の様子を振り返りました。

ご興味ある方は
是非オンラインサービスを
覗いてみて下さい。