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東京藝大で教わる西洋美術の見かたのレビュー

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どんな本?
  1. どんな内容の本?
    →藝大講義のような
    より深く・より立体的な
    西洋美術を学べる本
    →印象派などは出てこない
    →古典やルネサンスが中心
  2. 印象に残ったこと
    →絵画鑑賞への
    より深いアプローチ
  3. オススメ度(5段階)
    →☆☆☆☆☆

 

バランスよく作品を知るより、
個々の作品に対する
具体的なアプローチを学んだほうが、
実は美術鑑賞のコツを得るには
手っ取り早いのです。
佐藤直樹

この記事では世界文化社出版の
『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』を紹介し、レビューしたいと思います。


本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。



東京藝大で教わる西洋美術の見かた

 

book cover
概要

出版社
世界文化社
発売日
2021/1/27
著者
佐藤直樹
本の長さ
264ページ

本書は東京藝大准教授である
佐藤直樹さんによって執筆されました。

冒頭には以下の文章があります↓

私が教鞭を取る東京藝術大学は
美術に興味のある学生ばかりですから、
一般的な通史や人気のある印象派を講義
したところで誰も興味を持ってくれません。

本書はこの言葉通りに、
美術史の流れの解説や
印象派の画家は
出てきません。

あるのは藝大で学ぶ美術史のような
全15章からなる実践的な内容です。

印象に残ったこと

 

本書の大見出しは以下のとおりです。

  1. 古典古代と中世の西洋美術
  2. ルネサンス最初の光
  3. ロベルト・カンピンの再発見
  4. ファン・エイク兄弟とその後継者たち
  5. 苦労知らずの美貌の画家
  6. ドイツ・ルネサンスの巨匠
  7. イタリアとドイツで同時に起きていた
    「美術革命」
  8. バロックを切り開いた天才画家の
    「リアル」
  9. 中世的な世界観と「新しい風景画」
  10. 英国で花開いた
    「ファンシー・ピクチャー」
  11. 「ナザレ派」が巻き起こした新しい風
  12. アングルとその仲間たち
  13. 「カワイイ」英国文化のルーツ
  14. 北欧美術の「不安な絵画」
  15. バウハウス前夜のモダニズム

 

古典から始まり、ルネサンスなどの
重要な時代をわかりやすく
深掘りする内容です。

美術史を流れに沿って解説しないため、
より深く・立体的な西洋美術史を
学ぶことができます。

一方で美術完全初心者の方には
少し難しい内容かなとも感じました。

西洋美術を学ぶ最初の1冊ではなく、
ある程度知っている方が読むと
より面白いかなといった印象です。
(初心者が読めないわけではない)

 

印象に残ったこと
  1. 東京藝大の講義のような内容
    →美術史の流れに沿ってない
    →印象派は出てこない
    →古典美術などをより深く
    学べる内容
  2. 印象に残った章
    →「ナザレ派」が
    巻き起こした新しい風

オススメしたい人

 

本書を特にオススメしたいのは
以下の方です。

  1. 藝大の講義を受けてみたい人
  2. より深く西洋美術を知りたい人

西洋美術史を学んでいる方なら
より深く学ぶのに役立つ本
だと感じました。

特に古典、ルネサンス、バロック
あたりの内容が多いです。

レビュー

 

まとめ

 

book cover
まとめ

藝大で学ぶ美術史講義のような内容

美術史の流れや印象派は出てこない

知識があればより楽しめる

オススメ度(5段階)
→☆☆☆☆☆

個人的なオススメ度は5です。

理由として、
藝大講義のような深い内容が
わかりやすく、面白かったからです!

特に古典、ルネサンスあたりの
美術が好きな方には◎

気になった方は
ぜひ手に取ってみて下さい。

本書はKindle Unlimitedに登録で
無料で読むことが可能です。