この記事では今を生きる
アーティストの方に着目し、
インタビューさせて頂いた
内容を記していきます。
作品に込められた意図などを
解説するのではなく、
アーティストの方の生い立ちや
考え方を紹介していくものです。
第4回目は
アーティストの或馬次郎さんです。
気になった方は是非応援、
SNSのフォローをお願い致します。
記事内の画像は全て掲載許可を頂いています
或馬次郎とは?
- アーティスト名:或馬次郎
- 年齢(インタビュー時):52歳
- 出身:神奈川県 鎌倉
- 主に制作しているもの:水彩画
インタビューに至るまで
以前からSNSでフォローさせて頂いていた
アーティスト様でしたが、
くらげさんのお知り合いであることが判明。
それを機にインタビューにも
応じて頂けることになりました。
或馬次郎さんのInstagram↓
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或馬次郎さんの作品
現在は水彩を中心に
絵を手掛けている或馬さん。
メッセージ性が強く、
ときには文字ともなって
描かれている作風が特徴的です。
或馬さんはインタビューで
「絵とは愛情表現です」
と答えて下さり、
「暴拳はあるけど暴画はない。
絵で相手を痛めつけることはできない」
「描いている途中で許してしまう」
と話して下さいました。
或馬次郎さんの生い立ち
「絵を描くのは好きでしたが、
美術は難しいものだと思ってました」
鎌倉で生まれた或馬さんは
母親が画家だったこともあり、
小さな頃からまわりに美術の多い環境
だったといいます。
そんな或馬少年は絵を描くのが
とても好きでしたが、
当時から美術の難しさも感じていたそうです。
高校2年生の時、
或馬さんは進路に悩みます。
世はちょうどバブル真っ只中。
普通に就職して出世コースを選ぶか、
好きな絵の道を選ぶか…
悩んだ末に、
或馬さんはマイノリティである
絵の道に進むことを決めました。
しかし絵の道も不安が大きいものです。
就職するとは違う道を選んだ後も
さまざまな苦悩が或馬さんを襲いました。
「罪悪感を感じた」
「自分を保てなくなった」
と当時の心境を赤裸々に話してくれました。
その後或馬さんは美術とは関係のない、
大学の社会学部に入学。
在学中も絵は描いていましたが、
恥ずかしくて作品を発表することは
なかったそうです。
卒業後は絵と関係のない仕事で
フリーターや正社員を経験。
しかしそこでパワハラを受けたり、
激務によってメンタルを壊してしまいます。
引きこもりがちになった或馬さんの
転機となったのがHPのイラスト制作でした。
カエルの飼育ブログのような
HPにカエルのイラストを描き、
そのイラストが大好評。
或馬さんはその時の心境を
このように話してくれました。
評価を考えずにただ描いたのが楽しかった。
評価をもらえるのはもちろん嬉しいが、
考えずに描くというのが楽しい
HPのイラスト制作を気に、
少しずつアートの仕事を
受けるようになった或馬さん。
現在は仕事のかたわら絵を描いており、
Instagramで作品を発表するなど
平穏な毎日を送っています。
芸術ってわからない
インタビューで「芸術とは」という話になり、
或馬さんは以下のように話してくれました。
- 芸術ってわからない
- 不思議に思う
- ピカソは苦手です
また、こうも話して下さいました。
僕の絵は(文字が書かれたり)
芸術じゃないと
言われるかもしれません。
でも僕は芸術・アートを
再構築したいんです。0から作りたい。
芸術ってこうでしょ?みたいなものを
取っ払いたい
紆余曲折があっての今。
これからも或馬さんに注目したいです。
最後に
インタビューに協力して下さった
或馬さんに厚く御礼申し上げます。
或馬さんはアートを続ける理由について
(人々に)余裕とうるおいを与えたい
と話して下さいました。
好きなことに向き合い続ける難しさを
知っている或馬さんだからこその
優しさだと感じました。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
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