この記事では今を生きる
アーティストの方に着目し、
インタビューさせて頂いた
内容を記していきます。
作品に込められた意図などを
解説するのではなく、
アーティストの方の生い立ちや
考え方を紹介していくものです。
第2回目は
アーティストの大谷浩一さんです。
気になった方は是非応援、
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記事内の画像は全て掲載許可を頂いています
大谷浩一とは?
- アーティスト名:大谷浩一
- 年齢(インタビュー時):48歳
- 出身:神戸
- 主に制作しているもの:油絵
インタビューに至るまで
前回ご紹介させて頂いたくらげさんを
通して繋がった大谷さん。
インタビューなども快諾して頂き、
スムーズに第2回の記事作成に
取り掛かることが出来ました。
大谷さんのInstagram↓
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大谷さんの作品
現在は油絵作品を
主に手掛けている大谷さん。
作品によって描き方は様々で、
大谷さんは絵のことを
「精神的必要性における手技」
と表現して下さいました。
作品と一緒に映る大谷さん↑
インタビューの直前には
上野桜木で個展を終えたばかりでした。
大谷浩一さんの生い立ち
「物事の本質を見極めよう」
大谷さんは既に15歳の頃、
そう思っていたと話してくれました。
中学卒業後、公立高校美術科に入学。
そこで彫刻を専攻としながら
デッサンなど美術の基礎を磨きました。
その後は福岡にある美大に入学。
そこでも彫刻を専攻します。
ところが大谷さんが大学2年生の時、
阪神淡路大震災が発生。
母子家庭だった大谷さんは
経済的なこともあり、
大学を中退して社会人になります。
そして22歳の頃に上京。
東京でデザインや出版など、
クリエイティブな仕事に就きました。
しかしそこではパワハラや暴力など、
辛い出来事も経験しました。
「どう生きていくか」
この時期の大谷さんは、
よくそんなことを考えていました。
そしてふと目を通していた
高校の教科書に、
ある1つの言葉を見つけます。
それはジャン=ジャック・ルソーの言葉で、
「美術に見る第二の誕生期とは何か」と題し、
「人は考える葦である」と言ったのは
パスカルであるが、
生物として生きるだけでなく、
人間を、世界を、そしてその存在を、
思い煩い、疑問を抱き、
痛みを伴って考えていくようになったとき、
ヒトは人間となる
と考えたジャン・ジャック・ルソーは、
その時期を第二の誕生期と
自著「エミール」で述べていました。
加えて大谷さんは、
この頃にあった印象的な出来事について
以下のようにも答えてくれています。
土方巽に出会った2013年の
国立近代美術館における
フランシス・ベーコン展において、
ベーコンはロンドンでドイツ軍の爆撃から
市民をかくまいながら、
「奴らは生命を見つめていないんだ」、
という言葉が印象的でした。
大谷さんにとって2~30代は
自分探しの年代だったそうです。
そして現在48歳の大谷さんは
絵の他に暗黒舞踏を行ったりと、
精力的に芸術と関わっています。
彫刻は制作しないのか
学生時代は彫刻を専攻していた
大谷さんでしたが、
現在は彫刻の制作はしていません。
そのことをお聞きすると、
彫刻は物質がズシッくる感じや
生きてる手応え、
物質と格闘していくのを感じる。今は彫刻をしていないので
少し寂しさも感じている。
と教えて下さいました。
今後、彫刻作品を発表される時も
くるかもしれません。
一番好きな作品
大野一雄 死と生の狭間 pic.twitter.com/FQM6HbqxNU
— コウ (@H1HmjeLBnvqEmZf) October 2, 2023
↑は私が個人的に
一番好きな作品です。
「生と死の狭間」
最後に
インタビューに協力して下さった
大谷さんに厚く御礼申し上げます。
大谷さんはインタビュー後にDMにて、
40代になり、絵を本格的に描くようになり、
色々な縁や幸せなことが
ぽつぽつ起こるようになりました。
20、30代は、
社会は不幸製造装置だと思っていました。
ドイツの女流芸術家、
ケエテ・コルヴィッツは
「私の作品は生命の精髄(肝)である」
と言っていました。私もそう思います。
と、たくさん言葉を添えて下さいました。
インタビューを機に、
大谷さんの活動を知るのが
とても楽しみになっています。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。