【5分で分かる】カラヴァッジョとは/波乱万丈な人生と革新的な絵画を解説

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記事の要約

☑初期バロックを牽引した画家

☑光と影のコントラスト

☑数々の犯罪歴


 

カラヴァッジオ(1571~1610)は
イタリア初期バロック時代の画家です。

光と影のコントラストで、
劇的な表現の作品を多く手掛けました。

聖マタイの召命

当時、彼の作品は画家と同じように
風変わりで革新的なものでした。

歴史を動かすのは、
それまでの歴史に反抗した人物だ

と思わされる
彼の波乱万丈な人生と偉業をご紹介します。





カラヴァッジョとは

 

カラヴァッジョ
カラヴァッジョの肖像画

カラヴァッジョは1571年、
ミラノで生まれました。

そこそこ裕福な家庭で育った
カラヴァッジョでしたが、
6歳の頃にペストが大流行し、
父、祖父、叔父を失いました。

ペスト
ペスト

その後13歳で画家修業に入り、
そこから4年間で緻密な写実表現を磨きました。

19歳の頃には母親を亡くし、
21歳の頃に一人前の画家として活動を開始します。

幼い頃にペストを経験し、
19歳で母親も亡くしたカラヴァッジョ。

自立しなければ生きていけない環境が、
その後の彼の人生に多大な影響を
与えたことでしょう。

同時に、人生の儚さも感じていたかもしれません。

静物画で頭角を現す

 

果物籠
「果物籠」(1595-1596年)

ミラノからローマへと出てきた
カラヴァッジョは当初、貧困に苦しみます。

しかし花と果物が得意な画家として
少しずつ評価を得るようになっていきました。

バッカス
「病めるバッカス」(1594年)

画像の病めるバッカスでは
まだモデルを雇うお金もなかったため、
自身でモデルを務めたそうです。

カラヴァッジョの絵画革新

 

ロレートの聖母
「ロレートの聖母」(1604-1606年)

聖堂・礼拝堂の祭壇画を任された彼は
一夜にして名声を得ました。

それは彼の作品がそれまでの常識と違い、
革新的だったからでした。

バロック以前のマニエリスムの時代では、
ひねりを効かせたポーズや不穏な雰囲気、
ビビットカラーが特徴的でした。

十字架降下
マニエリスムの絵画

しかし彼の作品では明暗効果が凄まじく、
劇的で迫真的な演出を用いていました。

ダマスカスへの途中での回心
「ダマスカスへの途中での回心」(1601年)

彼の作品の特徴である、
潔いまでの黒色には
強い意志(もしくは心の闇)を
感じずにはいられません。

色彩心理での黒
ポジティブ面
⇒自己確立・意志の強さ・集中・粋・威厳
ネガティブ面
⇒孤独・沈黙・威圧的・抑圧・暗い・悲しみ・不安

犯罪履歴

 

犯罪

2週間仕事をしたら、1,2か月は
ほっつき歩くという証言が残っている
カラヴァッジョ。

名画を次々と生む一方で、
超喧嘩早い性格の彼は
作品数に比例するかの如く、
犯罪歴も増やしていきました。

犯罪歴

1600年 傷害事件
1601年 傷害事件
1603年 名誉毀損
1604年 傷害事件
1604年 公務執行妨害(2回)
1605年 銃刀法違反
1605年 名誉毀損
1605年 殺人未遂
1605年 家賃滞納,器物破損
1605年 傷害事件関与
1606年 殺人

1606年、
遂に殺人を犯した彼は死刑判決を受け、
逃亡生活に入ります。

しかし死刑判決が出ても
彼の作品を求める人は多かったので、
身を隠しながら仕事をする生活が4年間続きました。

ちなみにこの逃亡期間中の作品は、
更に黒の濃さが増しています。
(2枚目が逃亡中の作品です)

エマオの晩餐
「エマオの晩餐」(1601年)
エマオの晩餐
「エマオの晩餐」(1604年)

ローマを目指すも熱病に倒れる

 

海岸

逃亡中にも数々の
犯罪を繰り返したカラヴァッジョ。
彼はある時、教皇庁から恩赦が出る
という噂を信じて、ローマを目指します。

しかしローマ近郊の地で誤認逮捕されてしまい、
そこで荷物をすべて失うトラブルに見舞われました。

その後、彼は熱病にかかってしまい
トスカーナの海岸沿いで息絶えました。
享年38歳でした。

ダヴィデとゴリアテ
「ダヴィデとゴリアテ」(1609‐1610年)

こちらは彼の最後の作品。
ダヴィデは若い頃、
ゴリアテは最晩年の彼がモデルだと
言われています。

まとめ

 

聖マタイの召命
☑幼い頃から数々の死と対面したカラヴァッジョ

☑光と影の劇的な構図で人気を博した

☑数多くの犯罪も犯し、逃亡中に死去した

個人的な感想ですが、
彼が多用した黒色には、
心の奥深い部分にある悲しみや弱さを
かき消す強さや人間味を感じます。

幼少期の彼が体験した悲しみは
想像も出来ませんが、その逆境を乗り越えて
歴史に名を刻んだ彼はカッコいいですね。

闇があったからこそ輝けた
とも考えられますね。

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。